1.ハリーハウゼンのものとはまた違ったシンドバット映画。したがって、カクカク怪物は登場しません。一応、見えない怪物や、首が沢山ある竜、巨大な手だけの怪物が登場しますが、見えない怪物は、姿が透明なので、歩く足跡しかないし、竜の方は、小さなハリボテを大きく拡大合成。首は糸で吊って操ってると思いますが、全然生物感のない、おもちゃみたいなもんでショボショボです。その中でも、巨大な手の怪物(ロボット?)は、かなりよかった方かな。ただ、話の方はテンポがよく、あれよあれよで話がトントンすすんで退屈感はあまり感じませんでした。あと悪者に無理やり従っている魔法使いがいるんですが、こいつが次から次へと色々魔法をくりだしてきて、これが結構楽しかったりします。机の上に雲をつくって雨や嵐をまきおこしたり、ヒロインを鳥にかえたり、猫を意味もなく小さくしたり、指一本だけすごく長くしたり、その後、今度は手を10メートル以上伸ばしたり、特撮は昔の映画なんでショボイですけど、これだけ色々変な魔法を見せられるとショボイのも雰囲気で許せます。しかも彼のキャラがオチを含め、かなりいー感じ。舞台美術もそれなりにこっていて、シンドバットの世界観は出てると思います。これで怪物がもうちょっと多くて、もっとよく出来てたらな~。そこがかなり残念だけど、観てて悪くない楽しさはあります。