1.各方面の芸術にも才能を発揮し、またその後には出家して仏門にも帰依したという弘一大師(李叔同)の伝記作品です。ですが、伝記もののまずいパターンにもろに陥っています。その功績を追いかけて画面上再現するだけで手一杯だった感が満載で、どのシーンも、ぶつ切りで次から次へと落ち着かずに先に行っています。よって、彼が何を考えていたかとかどう優れていたかなど、伝わりようがありません。中国では著名な人物のようなので、作る側が萎縮しちゃったのかな。そんな中でも、画面にふらっと登場するだけで人目を引くビビアン・スーの天性の吸引力は、際立っています。