1.メキシコとアメリカが争っていた頃、
アメリカで生まれメキシコで育ったブルーは、ふたつの国のあいだで揺れ動く。
西部劇もこの頃になると、本来持っていた史実性や哲学性といったものがかなり薄れてきて、
形骸化・マンネリ化が進んでいるのだろうか、とこれを観ていて思った。
アクション面では、大勢の騎馬隊が一斉に河を渡ったり等の見せ場はあるけども、
そのよさを打ち消してしまうほどにストーリーが安っぽい。
主人公のブルーはなぜかほとんど喋らない変わり者で、
リアクションの鈍さにイライラして、ドラマシーンはかなりの中だるみに感じられる。
ブルーが仕掛けた罠に敵が引っかかる場面も都合がよすぎるように見える。