1.《ネタバレ》 この作品はリトビネンコ事件の追求のみならず、先進国とは到底思えないロシアの権力体制の異常とも思える姿を告発していて非常に興味深かったです。そういう国家が隣に存在することが恐ろしいですね。
権力維持のために反抗するものに対し手段を選ばず抑え付けようとし、しかも国民に対する見せしめの意味もこめているのか露骨な報復手法をあえてとる姿勢を見ると、この国は民主主義・自由主義の皮をかぶった全体主義の独裁国家なのではないかと感じてしまいます。
まあ、政商が「ロシア人の精神性には隷属志向がある」と語るシーンがあったり、プーチンの過去の犯罪に言及したりとかなり過激な内容で、監督の身の安全を心配してしまいます・・・・・(家は荒らされたようですが)。