1.《ネタバレ》 正直、ストーリーは粗さが目立ち、映画としてはそれ程良い出来だとは思わないのですが、節々に映し出されるトルコにおけるクルド人の置かれている状況の厳しさは非常に衝撃的でした。
ナチスがユダヤ人の住居・店舗の目印として「ダビデの星」を落書きしたように、クルド人の住居のドアに赤い×の印がつけられるシーンには本当に背筋が凍るような気分にさせられました。
なんともやるせない気分しか残らない作品でしたが、このような事実を映画にして世界に発信したイェシム・ウスタオウル監督の勇気には拍手を贈りたいですね。