2. キーファー・サザーランドが監督&主演、しかも自分の好きな刑務所映画ではないか、と大喜びで手に取った一作。
ところが、始まってすぐに(あっ、これってTV映画か)と気付いてしまう程の映像であり、監督としての力量についても、特筆すべきものは無いようにも思えてしまいました。
囚人と看守との交流がメインとなっているのですが、サザーランド演じる囚人のデンバーが、あまり同情出来ない存在だったりするもので、どうも物語の中に入り込めないんですよね。
看守役のフォレスト・ウィテカーについては、如何にも人の良さが滲み出ていて好印象だっただけに、残念です。
こういった落ち着いた雰囲気の映画も必要だとは思いますが、もう少し違った形での二人の共演作も観たかったな……と感じてしまうような出来栄えでした。