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世界の始まりへの旅

[セカイノハジマリヘノタビ]
VIAGEM AO PRINCIPIO DO MUNDO
1997年ポルトガル上映時間:95分
平均点:6.50 / 10(Review 2人) (点数分布表示)
ドラマロードムービー
新規登録(2010-03-29)【とらや】さん
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監督マノエル・デ・オリヴェイラ
キャストマルチェロ・マストロヤンニ(男優)
レオノール・シルヴェイラ(女優)
マノエル・デ・オリヴェイラ(男優)
脚本マノエル・デ・オリヴェイラ
撮影レナート・ベルタ
配給フランス映画社
編集マノエル・デ・オリヴェイラ
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2.年寄りが作る映画ってのは、老人には世界がどう見えてるのか、ってな興味でも観てしまう。ただ見えるだけで世界が慈しめるのかもしれない。木漏れ日の中の人々だけで美しい。マストロヤンニはこの監督の役が遺作となり、やはり監督を演じた代表作と帳尻を合わせて去ったことになる。言語の問題ってのがありそう。甥がポルトガル語を喋らず、フランス語を喋ることにこだわる伯母。いちいち通訳を介する会話のすべてを映画は記録している。日本のスクリーンではそれぞれの翻訳された字幕が繰り返されるだけなんだけど、フランスやポルトガルの人にとっては味わいが生まれているのだろう。アイデンティティの問題。この忘れ去られたような土地の同一性と、他者が激しくぶつかっているサラエボと、同じヨーロッパの端と端にあって、こっちの土地が死に絶えたとき、そこが世界の始まりになるって言うのだろうか。よく分からん。マルチェロは、実際に疲れきっているのか・疲れきった役を見事に演じているのか分からないけど、映っているだけで画になる。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 6点(2012-06-27 09:26:02)
1.《ネタバレ》 イタリアの名優マストロヤンニの遺作。演じる役はポルトガルの老いた映画監督、マノエル。これはマノエル・デ・オリヴェイラ監督の分身というべき役。マノエルは3人の男女と車に乗り込み、記憶を辿り人が自らのルーツを辿っていく旅に出る。旅の先々で幼少の頃、若い頃を振り返っていくマストロヤンニの非常に静かな演技が味わい深い。訪れる思い出の場所は今では朽ち果てた廃墟となり走る車の前に広がってくる景色が映し出される事は無く、カメラはリアウィンドウから後方に遠ざかっていく景色を捉え続ける。遠くに過ぎ去った過去を振り返る旅であるとともにこの旅の目的地はマノエルの同行者のフランスで暮らす男が初めて訪れる彼の父の故郷。今の自分が存在する始まりの地。これはまさに自らの世界の始まりの地への旅。そしてオリヴェイラ監督の平和への祈りや、老いや死を意識させる台詞が随所に登場する。オリヴェイラ監督、この時89歳。しかしオリヴェイラ監督は2009年にも映画を撮っているようですし100歳を超えた今なお現役。まだまだ現役で映画を撮り続けて欲しい。
とらやさん [DVD(字幕)] 7点(2010-04-01 19:16:25)
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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 6.50点
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