1.《ネタバレ》 一言で表すと『チキチキマシン+アメコミ』風レーシングアニメ、ただ妨害方法が直接攻撃だったり、主人公が非武装だったりするので雰囲気が似てるだけ内容は全然違います。
画はアメコミに若干日本アニメ的デザインを加えたモノをそのまま動かしている感じで、かなり個性が強く(良い意味で)宣伝で言っている通りよく動きもします。肝心のレース描写も加速装置使用時の演出やデッドヒート等見所満載。時速500キロオーバーのスピードで走っている車に徒歩で追いつくドライバーには吹いた。
話はプロローグ的な地方予選レースから始まり親友との確執、本選開始までの人間パート、ヒロインとの再開、そして本選へと正にレース映画の王道。
気にしていた声優も、脇はガチガチのプロで固めてありますし、木村さんはギリ及第点(ハウルよりは良かった)、青井さんは合格(普通に上手い)、浅野さんはアウト・・・だが出番少ないので我慢は出来た。
難点を言えば、先ほど褒めたレース描写。正直褒めてる対象はプロローグの部分で、肝心の本選はレーサーVSレーサーではなく、レーサーVSレースを妨害する軍隊ばかりで、抜きつ抜かれつの白熱勝負みたいのがほとんど無かった(あっても加速装置使用による単純なスピード勝負)。巨大生物兵器VSグログロドラゴンの怪獣対決なんて入れずに(おまけに勝敗は不明)もっとレース見せてよ。
内容のみの評価では6点だが、やれ『萌え』だのやれ『ロリ』等の属性を付けてキャピキャピ五月蝿い女がワキャワキャ出てる作品がほとんどのこのご時世に、ここまで『男成分』のみをぶち込んだ『野郎共映画(もう本当、右見ても左見ても野郎野郎野郎、女もいるしグラマラスだが基本男らしい)』を作ったマッドハウスの英断に賛辞の意味を込めて+1点。某テレビアニメには劣るが2時間以内で『男性ホルモン』を補充できる貴重な作品。
採点に影響しないが一言、最近チラホラ見るが『手書き』を推すのは止めた方が良い。てか昔の作品はみんなそうだったし、じゃあ当時の作品と比べてどうかと言われても、正直『紅の豚』や『ラピュタ』、『AKIRA』の方が凄いし。『手書き』を推すならせめてここら辺とタメ張れる位頑張らないと駄目。