4.《ネタバレ》 軍の内部で起こった、ある殺人事件の捜査のために南部の部隊にやって来た、洗練された黒人エリート将校。
当然のように"黒人"、"白人"の問題は避けて通れない。
ノーマン・ジュイソンの過去の作品である「夜の大走査線」と基本的には同じ状況下のドラマ。
白人側に「夜の大走査線」におけるロッド・スタイガー演じる署長のような強烈な個性を持つ人物がいない。
重さのあるテーマですが、時折ユーモアを交えた軍隊の人間模様と軽快な音楽が作品の雰囲気を和らげます。
昔から今に至るまで、特に南部の地を舞台にしたこのテーマの作品は、
もうアメリカ映画のいちジャンルと言ってもいいほど幾度と無く作られ続けてきました。
本作は軍隊の内部に存在する人種差別を取り上げていますが、軍隊から市民の日常に至るまで、
このテーマの作品を見る度、この問題の根深さを感じずにはいられません。