1.《ネタバレ》 風穴の開いたヘルメットが動き出し韓国人の少年ショートラウンドに助けられるまでのオープニングの、情報を小出しにしてゆく様が面白いです。伏せなければ命を落とす戦闘シーンも徹底されていて、大仏が強烈な印象を残す(手に引っ掛けて輸血するお茶目さ!)寺院での攻防戦は緊張感と力感が溢れています。役者の顔も一人一人が良く、戦争映画にありがちな人物の判別不能などという残念な事態には決して陥りません。
最後の戦闘前に急展開となり、冒険映画から戦争映画へと変わり、ショートラウンドに認識票をあげることやヘルメットの交換は叶わずに終わる過酷さが待ちうけています。特にショーティは最初に登場した際にアップの笑顔を見せるので、勝手に最後まで無事なのだと確信していたものですから、表で無造作に倒れている姿は悲しいものがあります。