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映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 はばたけ 天使たち

[エイガドラエモンシンノビタトテツジンヘイダンハバタケテンシタチ]
2011年上映時間:108分
平均点:7.50 / 10(Review 22人) (点数分布表示)
公開開始日(2011-03-05)
SFコメディアドベンチャーアニメシリーズものファミリーリメイクTVの映画化漫画の映画化
新規登録(2011-01-06)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2021-10-17)【イニシャルK】さん
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監督寺本幸代
演出やすみ哲夫(オープニング)
水田わさびドラえもん
大原めぐみのび太
かかずゆみしずか
木村昴ジャイアン
関智一スネ夫
千秋ドラミ
沢城みゆきリルル
小林由美子ピッポ
加藤浩次総司令官
福山雅治福山雅秋
三石琴乃ママ
松本保典パパ
中村正[声優]博士
龍田直樹副司令官
楠見尚己貴族ロボット
菅原淳一貴族ロボット
渡辺宜嗣マンティス
高木渉先生
原作藤子・F・不二雄
脚本清水東
音楽沢田完
作詞藤原基央「友達の唄」
黒須克彦「夢をかなえてドラえもん」
寺本幸代「アムとイムのうた」
マイクスギヤマ「メカトピアのテーマ」「きみがいてくれるなら」「羽根をつけたら」「ニャバダ・ワンダフル」ほか
作曲藤原基央「友達の唄」
黒須克彦「夢をかなえてドラえもん」
沢田完「メカトピアのテーマ」「アムとイムのうた」「きみがいてくれるなら」「羽根をつけたら」ほか
編曲BUMP OF CHICKEN「友達の唄」
大久保薫(音楽)「夢をかなえてドラえもん」
主題歌BUMP OF CHICKEN「友達の唄」
mao(歌手)「夢をかなえてドラえもん」
挿入曲沢城みゆき「アムとイムのうた」
小林由美子「アムとイムのうた」「羽根をつけたら」
千秋「ニャバダ・ワンダフル」
木村昴「おれジャイアン!」
撮影東京アニメーションフィルム
プロデューサー川北桃子
杉山登(チーフプロデューサー)
増子相二郎(チーフプロデューサー)
制作小学館
テレビ朝日
シンエイ動画
小学館集英社プロダクション
アサツー ディ・ケイ
藤子プロ
配給東宝
作画寺本幸代(絵コンテ)
金子志津枝(キャラクターデザイン)
大杉宜弘(原画)
大塚正実(原画)
森田宏幸(原画)
山口晋(原画)
橋本敬史(原画)
矢嶋哲生(原画)
編集小島俊彦
録音田中章喜(録音監督)
西尾昇(デジタル光学録音)(デジタル光学録音)
その他楠葉宏三(おまけ映像)
東京現像所(現像)
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22.ミクロスの活躍がなくなっていたのは寂しかったですが、現代風にとてもよくリメイクされていたと思いました。
アキラさん [インターネット(邦画)] 6点(2022-08-14 15:00:49)
21.《ネタバレ》 オリジナルに引けを取らず面白く、感動します。ドラえもんという最高のロボットと同居しながら新たなロボットを所望するのび太はどうかと思いますが、そのわがままからこの感動的なストーリーが生まれたことを考えると、わがままも悪くない。あと、しずかちゃん家のお風呂を勝手に入り口に変えるのは大問題でしょう。
いっちぃさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-05-06 22:40:41)
20.「じゃあ見たことのある回路に直しちゃえば?」
と、のび太に促され、ドラえもんは敵対するロボットの電子頭脳を無理やりに改造する。
“ジュド”という名前だったその電子頭脳は、その後うんともすんとも言わなくなり、ドラえもんたちの“従順な味方”となる。
 
これは、今作のオリジナルである1986年公開の映画「ドラえもん のび太と鉄人兵団」の1シーンだ。
当時5、6歳だった僕は、この作品を何度観たか分からない。他のドラえもん映画と同様に、VHSにダビングされたものを繰り返し観ていた。「のび太と鉄人兵団」は、数あるドラえもん映画の中でも、屈指の傑作だと今でも思っている。
 
ただ、今改めて前述のシーンを振り返ってみると、なんて“残酷”なシーンだったのだろうと気づく。
地球人を奴隷化しようと画策する侵略者だとはいえ、文字通り“手も足も出ない”相手に対して、有無も言わさず脳改造を施すくだりは、あまりに非人道的もとい“非ロボ道的”だ。
子どもだったとはいえ、その展開を当たり前の様に看過し、今現在に至るまで、無邪気に「正義」と疑わなかった自分自身の浅はかさを今更ながら感じる。
 
その“気づき”を与えてくれたのもまた「のび太と鉄人兵団」だったわけだ。
リメイクである今作でも同様のシーンが展開される。
しかし、「改造しちゃえ」と言うスネ夫に対し、のび太が「それは残酷だ」と明確に否定するシーンに“改変”されている。
そのシーンを目の当たりにして、僕は初めて30年前の映画作品の確固たる「弱点」に気がつくことができた。
この点一つを取っても、このリメイク作の意義と価値はあまりに大きいと思える。
 
自分自身の子どもたちがドラえもん映画を観始めるようになったのをきっかけに、長年スルーしていた新世代のドラえもん映画を観るようになった。
重度の“F先生”信者なので、自身が子どもの頃に慣れ親しんだ“大長編シリーズ”のリメイク作に対しては特に敬遠気味だったのだが、昨年「のび太の恐竜2006」を鑑賞して、その“食わず嫌い”は一気に吹き飛んだ。
「のび太の恐竜2006」、「のび太の新魔界大冒険」、そしてこの「新・のび太と鉄人兵団」と観てきたが、どれもF先生の原作をリスペクトした上で、現在の価値観を踏まえた弱点を見極め、真摯に改変に挑戦する姿勢が素晴らしいと思う。
 
無論、藤子・F・不二雄を信奉する者として、リメイク作に全く不満が無いわけではない。
今作にしても、スネ夫所有の“ミクロス”の露出が、新しいキャラクター設定に伴い大幅に減少してしまっていることなどは決して小さくないマイナス要素ではある。
それに“改変”されているとはいえ、突き詰めれば倫理的にスルーできないストーリー展開上の強引な要素も残っている。
 
だがしかし、前述の“気づき”を筆頭に、オールドファンをも認めざるを得ないリメイクの意義をしっかりと示し、今の子どもたちに向けて新しい「鉄人兵団」を公開する価値は、とても大きいと思う。それはいくつかのマイナス要素など補ってあまりあるものだ。
 
リルルとの別れに号泣し、スーパーコアラッコのパズルをするドラえもんに萌える。ドラえもんファンとしても、このリメイク作の仕上がりは申し分ない。
鉄腕麗人さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2019-01-14 17:43:54)
19.《ネタバレ》  これは思い出深い一品ですね。

 子供の頃に原作漫画を夢中で読み、アニメも楽しんでいた「ドラえもん」。
 とはいえ僕にとって「ドラえもん」といえば原作漫画の存在を指し、アニメ版は「ドラえもんをアニメ化したもの」という、一歩引いた目線で観ていた記憶があります。
 そんな考えに揺らぎが生じたのが「恐竜2006」であり、それは旧映画版どころか原作漫画よりも面白く感じられて、本当に衝撃的でした。
 そして、決定的に魅了されたのが、この「新・鉄人兵団」。
 以降、僕にとってのドラえもんは原作漫画であると同時に、アニメ版を指すようにもなりました。

 戦闘シーンが如何に素晴らしいか、主題歌が如何に名曲であるかなど、語り出したらキリが無いけれど、やはり本作はピッポの存在に尽きると思います。
 そんなキャラクターは、原作漫画には存在していません。元はジュドであるとしても見た目も中身も境遇も違う「ピッポ」に生まれ変わった以上、それは新しいキャラクターです。
 何の積み重ねもない、観客である自分にとって、この映画で初めて出会う事になるキャラクターに、こんなにも心が揺さぶられる事になるとは。
 ボロボロになったザンダクロスボディを操縦して、戦場で撃たれそうになったのび太を庇ってみせるシーン、友達になれたのび太の腕の中で、新しい名前を大好きだと笑顔で伝えて消えていくシーン、そして束の間の夢、幻のような切ない再会シーンなどなど、あまりにも名場面が多すぎる。

 原作において「天使のようなロボットになりたい」と願ったリルルに対しては、心から「なれると良いね」と感じさせられましたが、ピッポに対しては「奴隷ロボットでもヒヨコでも鳥でも天使でも何だって構わない、とにかくピッポが大好きだ」という思いで一杯です。
 原作漫画を描いてくれたF先生には勿論、この映画を生み出してくれた寺本監督にも、本当に「ありがとう」と伝えたくなる素敵な品でした。
ゆきさん [映画館(邦画)] 10点(2016-04-01 19:04:32)
18.オリジナルと連続で観てみました。すると、想像以上にオリジナルに忠実に作られていることがわかりました。変更された点はミクロスを消して、ピッポを登場させたことですが、これは趣味の問題もあるかと思いますが、個人的には成功していると思います。また、「悪い歴史」の原因を「競争本能」と明確に定義している点も個人的にはプラスに評価したいです。ただ、ラストのしずかちゃんの演出だけは、オリジナルに軍配が上がります。一言叫んで欲しかった。
マー君さん [DVD(邦画)] 7点(2014-08-17 18:14:05)
17.《ネタバレ》 ドラえもん自体は子供のときから漫画やテレビでいくらでも見てきたけど、新ドラはまるで見る機会がなかった。子供が見るので自分も一緒に見るようになったのは昨年ぐらいからか。最初は違和感があったけど、慣れたらむしろ昔の声優陣より今の方がしっくりくるようになった(しずちゃんだけは、昔の声の方がかわいいです……)。

当然旧作・新作含めてドラ映画は全く見たことがなかったので、これが自分の人生初めてのドラ映画となった。もちろんリメイクだなんてことも知らず、20年ぐらい前の旧作オリジナルも知らず、原作も知らず、子供と一緒に何の気なしに見ただけなんだけど……

面白いじゃんこれ。ぐいぐい引き込まれる。オチがちょっと無理矢理というか「この手を使えばどんなピンチもほぼ切り抜けられる」的な、考え方によっては極悪非道(笑)なオチなのでアレだったけど、別れの場面はとっても感動的だったし、かなり見直しました。でも評価みたら「ドラ映画最高傑作」とあるので、ああそうかなるほどねぇいつもこんなに質が高いわけではないのかななどと思ったり。

来年は、子供と一緒に映画館に行こっと!

追記:オリジナルが存在することを知ったので気になって見てみましたが、映像や音声に格段の違いがあって、リメイクを先に見ちゃうとオリジナルは……なんというかその……気の抜けたビールみたいな……。戦闘場面の迫力など余りにも違いすぎる。20年も前なんだから仕方ないけど、映像以上に音楽がオリジナルは明るすぎ軽すぎ。キャラクター追加も大成功しているし、そのためにリルルの変心が自然に描かれているところもうまいし、リメイクの方に軍配を上げます。ただ最後は旧作も十分感動的だった。
空耳さん [DVD(邦画)] 7点(2013-12-04 02:01:11)(良:1票)
16.《ネタバレ》 ピッポの号泣はメイちゃんの「お姉ちゃんのばかあああ」を超えたな。つられて泣いた人がどれほどいたことやら。リルルの「撃ちなさいよ、撃って!」も響いたな。心からの言葉だったに違いない。「ドラえもん」はあくまで子供のためのアニメだから、親目線でいえば子供に観せたいものであるかどうかが大事なんだろうけど、その点では間違いなく優良作品。多少、お涙頂戴演出が鼻につかないでもないが、友達の大切さ、素晴らしさ、困難な状況にあっても友情を信じる尊さを教えてくれる。基本的にはリメイクより新しい物語を作ってほしい派だけど、アレンジによって新しい感動を生み出せるなら、リメイクもたまにはありかな~と思った。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-05-05 23:35:46)
15.《ネタバレ》 ドラえもん映画シリーズの中でも最高傑作の誉れ高い「のび太と鉄人兵団」のリメイク版。シリーズの中でもとくにメッセージ性の強い話で、また個人的にも深く印象に残っているので、かなり不安があったが、実際に見てみると、オリジナルの雰囲気を損なうことなく、本作独自のアレンジであるジュドの頭脳をキャラクター化したピッポの存在も含めてうまく脚色している。本作ではリルルと静香が友情を築いていくのと平行して、のび太がピッポと友情を築いていく過程が描かれる。見る前はいくらなんでも詰め込みすぎだろうと思っていたが、バランスよくかつ丁寧に描かれ、ピッポの心変わりがリルルをも変えていくという展開にしたのはうまいと思う。少し分かりやすすぎると感じるきらいはあるが、ここにオリジナルとは違うドラマ性をみいだすことができるし、ピッポを単なる子供受けをよくするためだけのキャラクターに終わらせていない。むしろピッポがいることによって静香だけではなくレギュラーメンバー全員が主役という位置づけになっている。ピッポがのび太に「のび太と戦いたくない。」と言って泣き出すシーンは思わずピッポに感情移入してしまった。クライマックスの消えゆくリルルとピッポがそれぞれ静香やのび太と交わす最後の会話はやはり本作でも感動的で泣けるのだが、本作ではその前にリルルとピッポの会話があり、すべてを受け入れた二人のやりとりがすごく切なくて、このシーンのほうが泣けた。ピッポの登場は賛否両論あると思うが、個人的にはこのアレンジは成功だったように思う。ただその分、ミクロスが単なる端役に終わっているのは残念な気もするが、これは致し方ないところか。ほかにも不満はないといってしまえばウソになってしまうが、本作はオリジナルよりも「友情」というテーマを前面に出し、それを見事に描ききっている。水田わさび演じる劇場版ドラえもんシリーズはリメイクものしか見たことがないのだが、その中でもいちばん完成度が高く、オリジナルに負けないくらいの傑作だと思う。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2013-02-06 00:36:34)
14.丁寧に作られているとは思いますが、前作よりもさらに過激で暴力的で、子どもと見ながら、「こんな映画、見せてよかったのだろうか」と思いました。
チョコレクターさん [地上波(邦画)] 4点(2012-03-20 18:35:42)
13.《ネタバレ》 劇場公開の時、テレビCMでよくわからんヒヨコが泣きながらロボットを動かすシーンを見て嫌な予感がした。新キャラを出して原作改悪とかそういう話じゃない。「ボクはゴミなんかじゃない!」みたいなセリフを泣きながら叫んでるところにである。
…予感は当たった。

頼むから感動誘導のための回想シーンをバカスカ入れないでくれ。くっさいセリフをペラペラ口にして感情を説明しないでくれ。涙はもうちょっと我慢してくれ。ONE PIECEヒット以降漫画アニメで爆発的に蔓延してしまった感動の押し付け表現の典型的な悪い例。基本的に新ドラは放送当初から受容派(とゆーか、オッサンがどうこう言ってもしょうがないと思ってる)が、この傾向だけは旧との比較でもなんでもなく本当にウンザリである。
 
これだけではアレなので褒めるとこは褒めておこう。ジュドの脳を改造しなかった事に対して、できるだけ死人がでないように改変してる最近の童話のような甘っちょろさを感じたが、これで奴隷狩り批判側の説得力が増したのかもしれない。あとは全体的な作画とアクションシーンの迫力はさすが現代版といったところか。
 

 

sinboさん [地上波(邦画)] 5点(2012-03-16 22:41:56)
12.まずはじめに、ごめんなさい。僕は原作と比べた意見です。どうしても比べてしまいます。本当に大好きだったから。
もし、この鉄人兵団がオリジナルなら、20年以上たった未来ではリメイクされないだろう。
ほんと、不二子Fの大長編は宇宙開拓史から、アニマルプラネットまで「まで」神がかっていた。今の「新・ドラえもん」はどうだろうか・・・
現代の子供に合わせるために、変更した部分もあるんだろうけど、
のび太、しずかちゃんの表情がぜったいに違うんだよ。
スネオ、ジャイアンにしても、悪い奴、で時に、良い奴で。
新では死んでるんだよね、このキャラが。
途中入る、歌?がほんとふざけてる。
原作は物語の中で自然に感動したが、リメイクはどうも、感動させるために作ったとしか。
良いものを劣化されるのは恨みに変わります。不二子Fさんも多分違うと思ってくれる思います。子供に人気だからとか、儲かるからとか、不二子Fさんが亡くなった時点で終わりにして欲しかった。
正直、今のドラえもんは最悪です。
happy_pinkさん [DVD(字幕なし「原語」)] 3点(2011-11-20 19:16:18)
11.《ネタバレ》 前作の思い入れが強過ぎる故正直不安でしたが、それほど違和感なく鑑賞できました。
鏡面世界の誰もいないスーパーでの開放的な買い物、バーベキューのシーンに当時憧れていたので、ここを削らずに残してくれていたのも良かった。あえて言えば時間の割りにテンポがどうしてもせわしなく駆け足気味に感じてしまうのと、ある意味キーパーソンだったミクロスの存在が後半殆どなかったことにされているのが若干気になった。ピッポは・・・どうだろう。今回のキーパーソンの一人は彼だろうし相応の役割を果たしてくれたとは思うけど、廃墟と化した街の地下入口でのび太とリルルが対峙するあの名シーンにだけは割って入って欲しくなかった。のび太とリルルの絆を描く上であそこはドラもしずかも他の誰も入ってはいけない場面だと思っていたのでそこが残念でした。とはいえ全体的に評判の高い前作のリメイクとしては満足できるレベルに仕上がっていたと思います。寺本監督の次回作にも期待したいですね。
TAKIさん [DVD(邦画)] 8点(2011-11-19 03:42:02)
10.《ネタバレ》 リメイク版シリーズの中では一番良い出来だと思います。もともとの作品が良作ということもあり、とても楽しく観ることができました。
しかし、私には毎回リメイク版に共通した不満があり、今回もやはり・・という感じで同じ不満を抱くことになりました。それはリメイク版では全体を通して表現が優しくなっているところです。私は旧ドラえもんの映画において重要な要素の一つは恐怖だと思います。それが今のドラえもんにはありません。
リルルがのび太の家に来て、のび太の発言に対して反応したときのリルルの表情や、しずかちゃんの家に突然現れた敵ロボット、敵のボスが鏡の世界だと気づいたときのシーンが子供のころの私にはとても怖かった。だからこそハラハラしたし、ドキドキしたし、地球が救われたときはとても嬉しかった。この感情の高低差が大人になっても忘れられないほどの感動を与えてくれたのだと思います。
リメイク版では敵のロボットはデザインからすでにギャグっぽいし(あのカマキリみたいなやつ何?)演出の仕方も恐怖を感じません。終始おだやかに、楽しく進行しているだけです。
賛否両論あるのはわかっていますが、何でもかんでも子供に優しく刺激の少ない表現にすればいいのか!と今のアニメ全体の方向性に疑問を感じました。特にドラえもんには思い入れがあるだけに残念に感じました。
ばかぽんさん [DVD(字幕)] 7点(2011-10-10 06:55:35)(良:3票)
9.旧作のツッコミどころ・矛盾点を見事に補填した上に終盤のバトルも押し付けがましくなく自然に盛り上げる事に成功してる。完成度高いです。EDはもうちょっと工夫して欲しかったけど。

先入観を持った旧作ファンの方に無理矢理粗を探し低評価されてしまうことが心配ですね。(さすがに絵柄や声優で叩く意見とか食傷気味)
理不尽みるくさん [映画館(邦画)] 9点(2011-04-11 06:17:19)
8.《ネタバレ》 さて、鳴り物入りで公開された本作だが、前評判が完璧に近いほど高評価だったので、旧作が大好きな自分もリメイクを楽しめるかもと思って楽しみで鑑賞した。結果としては5点(評価基準にあるように、『損も得もしない』)としか言いようがない。リメイクである以上、旧作と比べられるのを承知のはずだが(リメイクは単体で楽しむべきという意見はおかしいと常々思う)もし単体として見たとしてもこの評価は変わらないだろう。どう考えても無理やりひねり出したとしか思えない「ピッポ」の存在。劇中では始終浮いてしまっており、リルルとしずかがメインのはずの交流がのび太+ピッポの構図にも振り分けられており、中だるみの原因である。リルルとの交流にどうしてものび太を介入させたかったのだろうか?「優しいのび太が『撃つ』という選択をする」「笑顔で『撃って!』と振り返る」これだけの表現でも強烈なインパクトだ。それなのにわざわざピッポを介して「言葉」で説明しようとする。観た後に思ったのは、今回のピッポの登場は観客にロボットと人間の違いを「言葉で説明させる」役だったということだ。
湖での防衛線も前哨戦はなく、盛り上がりが薄く改変されている。それはもちろんピッポとのび太の交流に時間を割いた為と、それによって生まれた間を消化することができなかったからだ。原作を読むと、作者がいかに物語を上手く見せるかがよくわかる。旧作で最終決戦が描かれなかったのも映画化に際してのテンポを重視したからだ。
映画の中でテーマが二転三転し、新キャラの登場・設定追加による説明・表現が増えたためにいたずらに時間が長くなっており、一貫性が薄い。
「新しいドラえもん」を作りたいのだろうが、古いものをぶっ壊せば新しいものがついてくるといった考えは浅はかだと思える。良いところだけ「昔」に頼り、「今」の弱さを「新しい」として逃げるのはずるい。
次元転移装置さん [映画館(邦画)] 5点(2011-03-27 01:42:42)(良:1票)
7.新劇場シリーズでは最高の完成度!オリジナルでは”頭脳”は無理矢理改造し巨大ロボを味方につけたわけだが、今回は”頭脳”がのび太達と交流して友情を築き自分達の行動の愚かさに気付き仲間になる様子が丁寧に描かれいるところが素晴らしい。ラストは鳥肌たっちゃった。ただロボット達が人間ぽい。冷酷とか無感情な感じがほしかったです。
みぢこさん [映画館(邦画)] 9点(2011-03-25 12:20:53)
6.《ネタバレ》 新・ドラえもん映画の中では突出した出来だったと思います。名作と誉れ高い鉄人兵団のリメイクということで公開までは不安しか感じていませんでしたが、実際に観てみるとリメイク元の省略できるところはバッサリ削って、本作はリルルとピッポ(ジュド)と人間たちの交流に力を入れているという良改変。今回は監督と脚本を一新したらしいですが、英断だったと思います。ギャグとシリアスな場面をごっちゃにしないドラえもん映画が帰ってきた気がしました(ギャグも中々面白いんです)。ただ今回の大きな変更点であるピッポの登場はハッキリと失敗だったと言いたいと思います。リメイク元の最も素晴らしい点は血も涙もないロボットのリルルがしずかちゃんを通して人間の素晴らしさを知り、かつその後にアムとイムに"他者を思いやる気持ち"をプログラミングすることで人間以上の存在(天使)に生まれ変わるところだと思うのです。リメイク元ではのび太が最後にこう呟きます、「メカトピアはどんな風になったかな……、きっと天国みたいな世界になってるな!」。私たちの世界は戦争、差別、憎しみで溢れています。でもロボット(リルル)は他者を思いやる気持ちを持ったことで、人間が未だに到達できない世界を作り出せた。私たち人間も"他者を思いやる気持ち"をもう少し多めに持ってみようよ、ということがリメイク元の鉄人兵団の最も観客に伝えたかったことだと思うのです。
で、今回のリメイクはどうかというと、ピッポを登場させたことでメカトピアの世界でも、リルルが壊れかけのピッポを修理してあげる様な思いやる気持ちが既にあることになってしまっているので、他者を思いやる気持ちでは人間以下だったロボットが最後に天国の様な世界をつくったという、衝撃的かつ感動的なラストの効果が弱まってしまっています。この映画がやりたかったことはハッキリしていると思います。それは"他の種族への理解と和解"でしょう。ピッポとのび太はどんどん仲が良くなり、最終的に互いを友達と認め合い、闘えなくなってしまう。ちゃんと話せはお互いに理解しあえる存在であるということをこの映画は伝えたかったのだと思います。それはそれで素晴らしいテーマだと思いますが、鉄人兵団をリメイクするのなら「今の人間に足りないものは何なのか?」「どうしたら戦争や差別は無くなるのか?」まで突っ込んでほしかったと思います。
民朗さん [映画館(邦画)] 8点(2011-03-25 09:46:51)(良:1票)
5.《ネタバレ》 旧作への思いが強い中、今回のリメイクのあまりの完成度の高さ、こうも見事にリメイクしてくれたことに対して涙が止まらなくなった。本当に素晴らしかった。事前情報で「ザンダクロスの頭脳」は新キャラの「ピッポ」になり、良い味出してるミクロスは今回は喋らないって聞いてたし、とにかくこのピッポに不安いっぱいでした・・。ところが逆にこのピッポの存在で、オリジナルの時には気付いていなかった違和感を、製作側はちゃんとすっきりさせてくれた。まず大きいのが、オリジナルでリルルが命をかけてまで人間の見方になってくれた理由。今思うとオリジナルではいきなりすんなり。ここがリメイクではピッポの存在でそういう気持ちに流れていく様が上手く表現されてた。(あと冒頭ののび太の「ロボットが欲しい!!」へのドラえもんの返答「もう持ってるじゃん・・」は、26年間気がづかなかった・・。)今回は、加藤さん以外に芸能人を声優に採用してないこと、リメイクするにあたって思い切って追加・削除した脚本と演出の上手さ、絵と曲の美しさ。その辺りでオリジナルをも超える更に良い作品になってた涙。なんと言っても、ピッポが良い!!旧ドラちゃんが好きだ。だけど、新ドラをまだ受け入れられない人もこれがきっかけで受け入れられると思う。少なくとも私は今日から新ドラも大好きになったよ。「ありがとう!!」って今回のスタッフ全員に言いたい。間違いなくドラえもんを愛してて、何度も何度も映画を見て考察して議論して内容を練りに練ってくれた人達だ!湖のほとりでピッポが泣き始める時に、涙止まらなくなった・・。だって、オリジナルの結末を知っているから。この愛くるしいヒヨコちゃんの最後に気付いてしまった瞬間、本当に辛かった。そして鉄人兵団と戦った後のあのボロボロの姿。オリジナルでは、リルルの最後はしずかちゃんしか知らないところを、リメイクではリルルとピッポをシンクロさせることで、みんなが2人の最後を看取った。この表現は最高に良かった。最後の天使の表現も、上手かった・・。文句無しです。
ネフェルタリさん [映画館(邦画)] 10点(2011-03-21 00:52:17)(良:2票)
4.《ネタバレ》 おっさん声のドラえもんから見てる世代ではあるものの(歌詞書くとアレなんで略すとオツムがツンツルテンだのアンヨが偏平足だのってヤツ)、特に『ドラえもん』に思い入れはなくて、でも、昔レンタルで見た『鉄人兵団』は記憶に残る名作だったのでリメイクとなる今回、初の『ドラえもん』映画館鑑賞。見ていてとても感心しました。高水準の作画、ちょっとした仕草の細やかさや印象的なシルエットなど、繊細な表現がいっぱいあって、一方でメリハリを効かせたSFアクションとしての華も盛り込まれて。鏡の世界の設定に疑問が湧きまくりではありますが(どの時点を「映し」ているのか、それは他者の所有システムと共有された空間なのか、空間内で時間が経過するならば現実との差異が生じるのではないか、その差異はどう補間されるのか、生体は映さないならば食肉は何故反映されるのか、ならば死体は反映されるのか、病院の安置所に死体だけポツンとあったりするのか・・・)、リルルと共に今回新たに生命を与えられたピッポがキャラとしての個性を存分に放っているために、元作品よりも、もっと人と機械生命体との繋がりと、その悲劇とが強調され、より深い感動を得られる映画になりました。しかし。その機械生命体側なリルルとピッポの存在に、更なる魅力を感じれば感じる程、元作品に存在した大いなる欠点が更に大きくリアルな欠点として引っかかってしまうという難点が浮き彫りになりまして。しずかちゃんのひらめきは結果的に侵略者とは言え、宇宙の中で長い歴史を刻んだ文明をまるごとひとつ破滅させてしまう訳で。人と機械の差異など存在しない事を語りながら、このリセット劇は相手が機械であるがゆえに許されるように見えてしまいます。ラストの救済も安直な蛇足に思えますし。ここはリルルとピッポに責を負わせつつ、人間側にその重さを認識させて頂きたかったかな。とは言え、その完成度、面白さや感動は個人的にオリジナルを超えるものだと思いました。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 8点(2011-03-08 22:17:20)(良:1票)
3.《ネタバレ》 オリジナル版を観ていた大人にも、はじめて観るお子様も満足できる作品に仕上がっています。
オリジナル版から大きく変わっているのは、「青い球体」が可愛いサブキャラクターになっていること。
予告編では不安で仕方がなかったけど、これが映画を観てみるとなんとも愛おしい。
見た目は可愛いけど毒舌というキャラで、いまどきありえないくらいのベタベタのツンデレ具合です。
その新キャラクターの「ピッポ」がどういった役目を果たしているのか。
単純親しみやすく、可愛く、ギャグの要因としても機能しています。しかし、それだけではありません。
オリジナル版では孤独だったリルルが、心を許しあえていた友達がいたこと、しずかちゃんに会う前から「身を犠牲にしてでも好きな人を守る」性格であることがわかるのです。
さらにオリジナルでは、鉄人兵団とともに消えてしまうリリルの気持ちは、しずかちゃんのみに言われたものでした。
このリメイク作品では、ピッポという存在がいるおかげで、その気持ちが、のび太にも伝わるのです。
彼の存在は映画の主題を脱線させることなく、心理描写において役目を果たしていました。それだけでも賞賛すべきことです。
決して不満が無いわけではありません。しかし追加のエピソードのほとんどを、サブキャラクターの描写のみにおさめて、堅実にオリジナルの物語を再現してくれたことに、自分は感動しました。
ラストも、ピッポがいたことで、ほんのちょっぴりだけ違います。これももものすごくいい!
本作は「鉄人兵団」を好きなスタッフが作った、この先も末長く評価されるべき素晴らしい作品です。
ヒナタカさん [映画館(邦画)] 9点(2011-03-05 22:38:07)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 22人
平均点数 7.50点
000.00%
100.00%
200.00%
314.55%
414.55%
529.09%
614.55%
7522.73%
8522.73%
9313.64%
10418.18%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review2人
2 ストーリー評価 6.50点 Review4人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review4人
4 音楽評価 4.75点 Review4人
5 感泣評価 6.50点 Review4人
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