6.《ネタバレ》 死刑囚を集めてきて殺し合いをさせ、それをネット中継、有料アクセスで荒稼ぎ。
と、まぁ簡単に言うとそんなお話。
ネット創世記における現代では、しばしばこの手のお話が語られ、その度ネットリテラシーというか、その倫理観が問題になったりしますね。
やってるのは人間なのに、どうもこういった荒唐無稽で無慈悲な内容の企画が、『さもありなん』的に扱われるのは、まだまだネット耐性が出来ていない証拠でしょうか。
ともあれこのバトルロワイアルが『アリ』だとしても、その内容的には深作欣二監督作品のほうが面白かったかなぁ。
あっちはクラスで殺し合ってたのに対して、こっちは死刑囚10人ですからね。
シチュエーション的にぶっ飛んでるのはやっぱり未成年にヤラせちゃうほうが、よりショッキングですもんね。
ただまぁ海外のほうがまだそういった意味では倫理観がしっかりしてると言えなくもないような。
で、死刑囚の殺し合いですが、これがあんまり面白くありません。
生き残り『善』オトコと『悪』オトコが『場外乱闘』するあたりになってから、ジワリと面白さが出てきましたね。
特に『悪』オトコが中継クルー達をバンバン殺し始めたときは爽快感が半端なかったですね。
自分の中の残虐性に驚かされたぐらいですが、映画の中でのそれぞれのキャラクターの描かれ方のせいのような気もしますが。
死刑囚って言っても、特にその犯罪歴を映像シーンで語られたわけではないのに対して、中継クルー達は拝金主義で冷酷(一部迷う奴らもいたけど)、無感情な人間の集まりでしたから。
そりゃぁ死刑囚達を応援したくなっちゃいますよね。
しかしまぁいくらネット絡みとは言え、こんなあり得ない設定、『バカみたいw』と笑って迎えられるような世の中になるといいんですけどねぇ。