2.15歳の童貞君が、職場の先輩のキレイで可愛いお姉さんに恋をする。
そのお姉さんが時には彼をからかい、時には無邪気にじゃれ合ってくる。
常にミニスカ姿、ポール・マッカートニーの恋人だったというジェーン・アッシャーの魅力に、
やっていることはストーカーに近いけど、好きになった年上の女性のことが頭から離れない。
彼女が男と一緒にいればことごとく邪魔をする。恥ずかしくて、モヤモヤして、イライラして。
そんな思春期を演じるモルダー=ブラウンの2人がこの世界観にピタリとはまっている。
男が妊娠した姿のポスターや、彼女によく似た等身大のパネルといったアイテムの使い方がいい。
そのパネルと一緒に夜のプールで泳ぐシーンの青が美しい。しかしその恋は次第にdeep endへと落ちていく。
こういう結末はあまり好きではないですが、プールへと流れ出るペンキの赤と、
プールに漂うもう1つの赤が鮮烈な印象を残すラストには驚かされました。
もっと静かな映画いうイメージがあった作品ですが、コメディタッチでバタバタとしたシーンが多いのが意外でした。
特に主人公の少年と夜の街のホットドッグ屋とのやりとりも本作の印象的なシーンの1つです。