1.《ネタバレ》 大人になりきれない21歳の男(学生)がパパと喧嘩したりする、マジメなヒューマンドラマ。テーマは「コミニュケーションの難しさ」かな。脚本が良いのだろう。よくある題材だし、派手なストーリーではないながらも、ちゃんと面白い。特に後半のシリアスなストーリー展開は、かなり真剣にみさせられた。
色々な人物が出てくるけど、みんなある意味正しく生きていて、実は、正しく見えていたタイラー君が一番間違っていたりするのだ。この映画では、主人公であるタイラー君が必ずしも正しいという風に描かれなく、パパさん達がしっかりとカッコいいのが良い。
むしろ、これはパパ映画なのである。
ある隠されていた設定が、ラスト直前で明らかになる。でも、これっていくらなんでもズルくない?これがあることによって傑作だと言わせたいようなスケベ心をちょっと感じてしまった。(実際、鳥肌たってしまったのは確かだが)
今時珍しいくらい、しっかりと地に足のついた正統派ヒューマンドラマとして綺麗に着地させても良かった気もするが、どうだろう。