1.《ネタバレ》 DVカメラの映像など、画質悪くてぼんやり映ってる感じがまた怖いし、薄暗い家の中の雰囲気などもホラー感醸し出してて全体的な恐怖演出は悪くない。家族と友人にインタビューをしたという構成で、いわゆる「モキュメンタリー」という手法。嘘くささもあまり感じさせない手堅い作りだが、見終わってなんとも言えないモヤモヤ感が残ってしまった。結局何が言いたいのか。一人の娘がいなくなって、その後幽霊っぽいものが家に現れるようになって、引っ越しして終わり、というなんとも終止感のないストーリー。家族の確執とか、アリスが消えて分かってきた事実とかがインタビューで明らかにされるけど、それがたとえば意外な方向に話が進んでいくというようなこともなく、結局は中途半端に終わるだけなのだ。作りに粗はないと思うので、どうせならもっとあっとおどろくオチやサスペンス性を組み入れればよくなっただろうにと思う。