1.この手のお話は他作品でもあるけど、前半はヒロインの描写がちゃんと描かれていて、
まあまあ良かったんじゃないかと思う。ただ基本的にストーリー自体が面白くなくて、
特に後半からラストにかけては甘ったるく、きれいに作りすぎの感は否めなかった。
男を地下室に閉じ込めるほどの情念があるのなら、もっと狂気さを出すとか、
男性側の哀れさを出すとかがないとリアルさや緊張感がまったく伝わってこない。
最初から女性の鑑賞者を対象にして作っているのかな? ちょいくたびれた四十女の役柄は、
中島史恵には合っていたが、タレントさんなので演技のほうはしょうがないですな。
官能シーンはほとんどないけど、この内容ならあってもさらに間延びするだけ損かも。
映画というよりは、Vシネ寄りの作品でした。