2.《ネタバレ》 ドラマ性の強いコメディで、サクセスストーリー。
夢を追う主人公が、落ちこぼれ3人とチームを組み、逆境に次ぐ逆境から最後は栄光をつかみます。まさに私にとって、どストライクの映画です。
大企業の第一線で活躍する主人公。しかし誇りを持つ仕事をしたいと、技術系の会社へ転職。そこで、人間的には落ちこぼれだけど、技術者としては超一流の3人と、1台99ドルの格安PCを作り上げます。
このPC、格安なだけではありません。まさに『あったら良いな』を体現した夢のようなPCで、超クールなんです。
いいですねー。夢があって凄く面白いです。
いろいろ人間的な欠点を抱えていたメンバー。チームの夢をかなえるために四苦八苦。少しずつ自分の短所を乗り越えていきます。それはもう見ていて気持ちが良いもんです。頑張る4人にずっと感情移入できます。
次から次へと妨害があり、逆風が凄いので、ラストの緊張感とカタルシスは半端ないです。
ですが、正義の鉄槌がくだるのが、アイデアを横取るフランシスだけってのが、何とも物足りないです。
99ドルのパソコンを完成させるなと圧力をかけてきた大企業の社長。負け犬呼ばわりした元カノ。この辺りにも何らかの『罰』や『後悔』を与えてくれたらもっともっとスカッとしたんですけどね。
とは言え、この作品は、笑いあり感動ありで、かなりの掘り出し物。
主人公アンディは騒いでばかりで何も作っていない気はしますが、そんな細かいことが気にならないくらいスカッとする気分爽快でご機嫌な映画です。