1.一見、尻軽そうでアパパなシェリーを演じるマギー・ギレンホールの目線のみで進んでゆく展間。娘に会う為に。そしていつか娘と二人で暮らせる日が訪れるように。自身の抱える悩みを乗り越え、はたしていつか彼女の夢は叶うのか? 社会のルールは守っていけるのか? 周囲の親切を無駄にしてはいけない。娘には嫌われたくない。決して悪い女性ではない ただし、母親としてやっていける資格はあるのか ないのか はたまた、娘を引き取り、母親としてやっていけるという自信はあるのか ないのか 彼女と娘の一生涯において一番大切な時期である事がひしひしと伝わってきてしまいます。うん切ない。そんな感じで単なるあらすじみたくなってしまったまんまで終わりそうなんでアレなんですが、自分なりにグっときてしまったシーンのひとつとして、ラストシーンを挙げておきたいと思います。 そう、彼女:シェリーが優しい兄と面と向き合い 気取りやプライドを捨てて本音の弱気を口にしてしまったところです。その本音を聞けた事により、こちらとしても応援してあげれる気持ちになって終われたと思う。そんな意味で一般的には中途半端で後味悪いラストであったこと間違いないですが、逆の捕らえ方もあるのではないかと思う。自分としては、後味、清々しく心地良いラストになっていたと思えた。以上です。 メジャーなところで同じような作品挙げるとしたならば、マギー・チャンのクリーン(2004) が挙げられるのではないかと思います。