7.《ネタバレ》 『ターミナルの惨劇』から連想する、空港を舞台とした大掛かりなパニック・・・ではありませんでした。ターミナルだけどバックヤードじゃん。なんか『空港ならではっ!』っていうシーンを期待してしまいました。
とは言え、RECシリーズ好きだし、ゾンビもの好きだし。サバイバルも好きだし。最低限の面白さは保証してくれるゾンビ映画です。
このシリーズは感染者が少しずつ増えていって、仲間がどんどん減っていくっていう焦燥感が好きなんですが、その感じは弱かったです。演出がいまいちなのかな。気付けばみんなゾンビになっちゃっている感じ。
空港に着いてから速い段階で照明を落としちゃうので、全体的に画が暗くて見づらいってのも良くない。
このシリーズで個人的に好きなのが、『非日常の世界へ巻き込まれちゃう運の悪いひとたち』。例えば貨物係の人。偶然その日、その場でいつも通り仕事をしていただけなのに、自分までいつのまにか乗客と一緒に封鎖されちゃっている。この突発的な理不尽さが結構好きです。突然、感染者グループと同じ扱いを受けてしまう不条理。当事者になるかならないかなんて紙一重。そう思わせてくれる演出が好きなんです。
そーゆう意味で言うなら、きまって政府の『なんとか対策』の人たちがやってきては、100パー襲われちゃうのもつぼ。その瞬間『政府側』から『隔離される側』の仲間入り。高みの見物を決め込んでいる人間が引き摺り下ろされる瞬間。人生の明暗を分ける瞬間に立ち会っているようで、言いようも無く楽しいのです。