3.《ネタバレ》 題名が意味不明ですが、原作を読めばわかるのでしょうか。映画化に際して変更するという考えはなかったようですね。
内容についてはできの悪い少女漫画のよう。教官をめぐる女学生のさや当て。それに貧乏とかモデルのアルバイトとかがからんでくるのですが、うまくかかみ合ってなくて何かチグハグ。あるいは妙にベタベタ。登場人物に魅力が感じられないんですね。特に丹下センセイは、あからさまにヒロインをひいきして公私混同もはなはだしく、なぜ人気があるのか解せません。ライバルの水絵お嬢様は、わがままなのはパターン通りとしても、勝手に学費を肩代わりしちゃあダメでしょう。そのあたりが世間知らずのお嬢様らしいのかもしれませんが。主人公は最後に「友情のために先生をゆずる」と言っていましたが、むしろこの借りがあることが大きいと思います。
あと、画家の見合い相手が水絵さんだったり、ガールフレンドがやはり学友だったりと、都合がよすぎる人物関係でした。音楽が大沢壽人だったことだけが収穫です(ネットのデータでは音楽は斎藤一郎になっていますが、クレジットは大沢壽人)。ピアノを中心にした、いい曲でした。