1.《ネタバレ》 「REC/レック」のジャウマ・バラゲロ監督最新作
ということで鑑賞致しました。
管理人役を演じられた俳優さんは知らない人だけれど、
見事なまでの変態っぷりでしたね。すごくリアリティ出てて、
なにか質問されてピンチなときの平然とした
ごまかし方とか、とても上手かったと思います。
一人の変態さんの仕事っぷりをここまで肉薄して
見せた作品は、意外と他に見当たりません。
いつものように潜り込んでいたらクララが彼氏を連れてきて、
意識もうろうの中なんとか逃げ出そうとする展開なんて
凄くドキドキしましたね。いや勿論、彼のやっていることは
犯罪なのだけれど、見ているとなぜか
「バレないでほしい」と応援している自分がいる(笑)。
このへんが、この作品の話運びの巧さだなと感じます。
好きだからこそ、不幸にしてやりたいとか、
悲しんでる顔が見たいとか、そういう屈折した感情を
持っているわけですね。こういうところもストーカーの
性格をうまく表現してて良い。
最後には全てを種明かしする手紙を送っちゃうわけですが、
「知らぬが仏」という言葉があるように、クララにとっては
絶対知りたくない内容。そういうのを明かしちゃうところが
実に変態さんらしいですね。