1.《ネタバレ》 もう意味不明すぎて、逆にちょっと面白くなってくる。
とにかく「なぜ?」のオンパレード。
なぜ理香は初潮を迎えてから眠らなくていい体になったのか?
なぜサボテンが心の風景を映し出すのか?
なぜ理香は猟奇的な殺人を起こしたのか?
被験者は三人で、ナルシストの女はピアスのように全身を突き刺し、食べるのが大好きな女は自分の体を切り刻んで食べた。
二人とも痛みを感じることに快感を覚えたからだが、理香だけ誰かに痛みを与える方向に走った理由がわからない。
なぜ永児は母とキスしたのか?
なぜ永児は理香の犯行現場を覗き見していながら、理香と交わったのか?
母の切り裂かれた腹に、父がもぐりこんで何もなかったように元に戻ったのはどういう意味?
なにより一番の疑問は、なぜ愛禾みさと阿部サダヲがこの映画に出たのか?
なんでだ??
ストーリーが支離滅裂で破綻した、グロテスクの極みのスプラッタームービー。
目玉をフォークでくり抜いたり、体を切り裂くシーンもリアルに撮られているので、グロ耐性のない人は見ていられないかも。
愛禾みさと阿部サダヲがサボテンを前にして素っ裸にゴーグルをして交わる画はインパクト大。
エロいんだか笑えるんだかわからなくなるくらいシュールで、二人して何してんの?ってツッコミたくなる。
そもそも、阿部サダヲが17歳の高校生なんてコント設定にしか見えないし。
作品自体は十分ゼロ評価に値するトンデモ映画かとも思ったが、主演二人の奮闘に+4点で。
元アイドルと現人気俳優がこんな作品でこんな役やってたの?っていう意味では一見の価値あり。