1.《ネタバレ》 吸血鬼カーミラをモチーフとした作品。
吸血鬼カーミラという小説はヴァンパイア小説の基本中の基本でありながら
自分は恥ずかしながら読んだことはない。
のでこの作品が原作とどの程度リンクしてるのかはなんともいえないけど。
この作品の最も印象的なのは美しい双子の姉妹だ。
彼女らが非常にエロスな存在で吸血鬼幻想を彩る。
当時の衣装はみんなそうなのかもしれないが、開いた胸元がグラマラスさを隠しきれずにセクシー過ぎだ。
もう男性はそこに目が行くしかないように衣装がそうできている。
ブラザーフッドのリーダーであるグスタフ役に、怪奇映画ファンに非常に人気のあるピーターカッシング。
厳格なキリスト教観念にとらわれた冷徹な男の役として素晴らしい演技を見せる。
グスタフをはじめとするブラザーフッド一味は魔女狩りで罪のない美女を火祭りにしていた。
最初は一番嫌いなタイプな奴だとも思ったけど、最後の展開で好感度はアップした。
結局この映画では魔女狩りも吸血鬼も同等のものである。
両方とも美女の命を食い物にしているバケモノだからだ。
魔女狩りのような残酷な儀式も怪奇映画に華を添える。
美しい姉妹フリーダとマリア。フリーダはエロさを表に出すが憎たらしい。
清純派マリアのほうが慎ましいけど内からセクシーさがにじみ出る。
それにしても女学校とか美女ばかり出てくる。
当時の男性の観客を意識したものだろうか。
ところでこの映画のようにヴァンパイアを倒すとしたら投げ槍の選手でもないと到底無理だ、、、
けどそんなツッコミはどうでもいい。
・・・
厳格なキリスト教の雰囲気、魔女狩り、ブラザーフッド、美しい双子姉妹、
これらはきっと怪奇ファンを楽しませるだろう。