2.《ネタバレ》 主要人物4人をそれぞれアイドルグループから選抜した形になっているが、アイドルという割には見事に全員可愛くない。このようになっている意図は不明だが、自分にとってホラー映画で可愛くない人物はいつどのように死んでも構わないから勝手にしろということになるので、こういう救いのない映画にはこれがふさわしい。
かえって1人生き残ったのが気に入らないわけだが、この人物も最初から悪印象のため観客の共感を妨げるものがある。この映画を見て素直に共感できるとすれば、“基本は性悪な女子高生だが実は悔い改める素質を持った者”(要は劇中人物そのまま)に限定されるように思うが、そんな人間が都合よくこの映画を見るものか、あるいは一般に女子高生とはそういうものと見極めた上でやったのかはわからない。原作と映画の比較でどこがどうなったのか知りたいところもあるが、この原作者の著作は読む気にならないので自分にとっては永遠に不明のままである。
そのほか、真に最悪だったのは終盤の叫び声がやかましいことだった。悲痛な叫びとかいう以前にやかましいこと自体が耐えがたい。こういうのはもう理屈も何もなく最低点を付けるに十分な動機になるが、ただし憎悪するほどではなく嫌悪という程度にとどまるので0点にはならない。