1.《ネタバレ》 パッケージを見ると、ハリウッド的な
鮫のパニック映画かと思うのですが、見てみたら
全然そういう映画ではありませんでした。
なので、そういうのを期待すると確実に肩すかしです。
同僚のダイバーが鮫に殺されて1年間仕事から
遠のいていたケイト。そのトラウマは想像に難くないのですが
なぜか金持ちの嫌味ったらしいおっさんに乗せられて、
笑顔でノリノリな感じになるわけですね。
そのへんの心境変化がちょっとついていけない。
金持ちのおっさんも、最初は柵から自分で
出たりするほどやんちゃだったのに、なぜか後半では
控えめキャラに変貌してるし。
終盤はいよいよ鮫のパニックショーが開催!と思いきや、
前述したようにパニック映画じゃないんですよね。
そういうシーンが、なんというか忘却の彼方みたいな
音楽と編集でゆったりと見せていくわけです。
作り手の人たちは、そういうパニックものが見せたかった
わけではなくて、人間ドラマを見せたかったのだな、
てのがわかってくるわけです。でもその人間ドラマが
実にしょうもない。
金につられて1年ぶりに復帰したら自分たちのせいで
被害者出しちゃいましたっていうまぬけな話で、
同情の余地が全くない。そんで「鮫は神秘的な生き物です」
とかいうナレーションで終わるわけです。
一体何が言いたかったんだろう、この映画は、というのが
正直な感想です。