1.ニューヨーク夜景の空撮から始まって、その華やかな金髪とスパンコールの輝きを
伴いながら笑顔を振りまくドリー・パートン。
相方には、ギンギラの衣装でカントリーミュージックを熱唱する
シルヴェスター・スタローン。
二人が演技以上の親密さで共演するステージシーンがそれなりに煌びやかでいい。
彼らの仲睦まじいツーショットを収めるためのシネマスコープサイズと云っても
過言ではない。
中盤の長閑なテネシーの場面でも、シネスコを活かした二人の配置と照明によって
印象的な画づくりをいくつか見せてくれる。
『オスカー』以降のコメディ演技にはどうにも無理矢理感があるが、
ここでのスタローンは音楽に、コメディにと果敢な意欲を見せる。
ほとんど無謀だが。
ともあれ心底楽しげに弾けているところが微笑ましい。