3.《ネタバレ》 久々に須賀健太くんを見たが、こんな良い俳優さんに成長していたとは…。
主演の彼を始め、メインキャスト10人に文句なし。演技力もだが、漫画的なキャラ設定に上手く馴染んでいた。(原作は未読)
「アフロ田中」が合わなかったので、レンタルしてからその監督だと知って少し心配になったが、今作ではこの監督の撮り方(疾走感重視)が上手く作用していたと思う。
やましい気分になっている主人公の状態を自然の中に置き換えて表現したのも良かったと思う。
女性視点から言わせてもらうと、男って面倒くさいなぁ…というのが素直な感想(笑)
高校生に告白されたら揺れる大学生、好きでもない相手とセックスできる性なのに、好きな相手には両思いを要求する純粋さ(?)
恐らく、男性が見ると坂下や後藤に対して「面倒くさい」と思うのだろう。4人とも、個性が強烈で、でも現実にいそうなリアリティを備えている。
最初は、青春映画はピリピリしてる方が良いのに…と思ったが、後半徐々にひりついてきたので、展開がほのぼのとしていた前半はあの雰囲気でよかったんだなぁ…と。
撮り方で空気を出すのではなく(「桐島~」はそんな感じ)、展開に合わせて撮り方を変えているような、正統派な作品だった。