1.《ネタバレ》 監督は、なんとあのデヴッド・リンチの娘さんなんですね。
いや~、優秀な遺伝子を受け継いでますね~。
とはいっても、父親の作風とはまた違って、
とてもわかりやすく、かつリアルな描写に徹しています。
悪貨は良貨を駆逐するじゃないけど、
酷い扱いを受けて育つとその人は歪んだ性格になり、
周りを不幸にしていっちゃう。
そういう負の連鎖を描いてます。
そのどうしようもないジレンマ、そして
殺しのシーンの冷徹さ、実に刺激的で目が離せません。
犯人が女性を暴行したり殺したりした後の
あの虚無感がたまらないですね。
エンターテイメントとしても存分に楽しめるし、
ある意味では「悪い奴を成敗する」定番の締め方になっていて
きちんとカタルシスも味わえます。
これは掘り出し物、良作だと言えるでしょう。