1.韓国・中国合作のラブロマンス映画。
合作映画って、ハマると異文化同士が良い作用をもたらして、唯一無二の作品に仕上がることがあるが、本作に関しては合作という要素は、特別な効果を生み出してはおらず、そこは残念。
男女二人とも美男美女同士ではあるものの、どこかハナにつくというか、決して爽やかさは感じられない。
二人の仲に影を落とす、一筋縄ではいかない暗い背景があるので、爽やかさがないのは狙ってのものか?
もしくは分別をわきまえた大人同士の恋愛だからこその、落ち着きなのかもしれない。
ただしかし、はっきり言ってしまえば、ストーリーは陳腐で斬新さはない。
だけど、四川の大震災がもたらした、人々に与えた不幸というものを真摯に現そうとした姿勢は評価できる。
やはり同じアジアでも、恋愛モノを作らせたら、香港の方が数枚上だ。
香港のラブストーリー映画をもっと見たい!と思わせてくれたという点では、皮肉にも見たことに意義があった一本。