2.《ネタバレ》 南北アメリカ大陸を西側に沿って縦断できないのは、パナマの森に立ち入ることが出来ないから。そこはチュパカブラが住む森であって、人の侵入を許さないからだ。面白い見解です。
そんなパナマに遊びに行くまるっきり考えなし風の男子3人と少しはまともな女子2人。この段階で死亡フラグが見え隠れ。
男子たちの行動言動の殆ど全てが身勝手ないい加減さ。現地の彼女も反抗期なのか何なのか、兄貴分の言い付けに反した自暴自棄とも思える行動でアメリカ人グループを巻き添えに。
ツッコミどころがほぼ全編に散りばめられているので、ついつい声に出してツッコんでしまいます。やることなすこと「それ、違うだろ!」みたいな行動ばかり。ジャングルの中で女の子を気遣うことなく闇雲に全力疾走したりとか、わざわざ単独行動に走るとか。劇場未公開のようですが、こりゃ映画館で観たら客席中からツッコミが入りまくって場内が賑やかになりそうです。
ただし、SNSと顔認証の効果で若者たちの窮地が全世界に短時間で拡散し、武装警官の突入やら報道ヘリの捜索活動やら一気に加速してあっと言う間に解決、というアイディアは、このタイプのホラーでは新しいですね。通常だったら誰も立ち入らない深い森の中でクリーチャーに襲われたら、救援も呼べないし救助隊も即座には動けないから絶体絶命。全滅か超ラッキーな女子が独りだけ助かるといった結末になりがちかも。
あれよあれよという間に、事態が急進してややハッピーエンドで一件落着というのは意外でした。
ちなみに、現地の青年が叔父さんに助けを求めなくとも情報拡散の効果で武装警察が即座に行動したこととか、必死に報道ヘリに救助を求めて犠牲を増やさずとも捜索隊がほぼ同時に発見して救助したこととか(ヘリのマスコミが救助より撮影を優先したことの是非はありますけれど)、結構無駄な行動が積み重ねられているのは、むしろ現実的なのかもしれません。