4.《ネタバレ》 この邦題、切ないラブストーリーを連想させるんですが、全然違いました。
でもなにか「あら?」と興味を惹く邦題ですね、一応観てみようかなと思わせる。
私もそのひとりです。
デイヴィスのように知らない間にすっかり自分以外に自分にさえ興味がなくなって
ただ淡々と虚無感を漂わせ生きているようになるってことは誰にでもそうなる可能性のあることで。
壊れかかっていたのか、実はエネルギーは有り余ってるのにそれを無意識に抑え込んでいたのか、
奥さんが事故で亡くなった後、しつこく抗議文を送ったり、あちこち破壊、解体しまくる。そして奥さんの秘密も知る。
全くちらりとも奥さんへの不信感はなかったようで、邦題になってるメモも最初は読みもしないで捨てる
突然死んだ奥さんが残したとわかるメモなのに、それほど無関心だったんですね
そういうデイヴィスが解き放たれるということなんですが、全体的になんていうか掴みどころのない雰囲気です
極寒の中で猿の群れが温泉につかってお互いを毛づくろいしたり、身を寄せ合っている映像とか
ラストの全力疾走、毎朝5時半起床のデイヴィスが7時半起床になってたり、随所に愛おしさや生とか、デイヴィスの変化が散りばめられてはいる。
いっかいだけより何回も観ることでジワっとくる映画なのかもしれないです。
でもジェイク・ギレンホールはほんとに繊細な演技の出来る俳優ですね。