4.《ネタバレ》 無差別テロのシーンで始まり、恋人が殺される。終始この体験が物語の芯を貫いています。
命を削るような体験をした者の凄みが感じ取れます。
また、標的となるテロリストの黒幕が、奇しくもミッチと同じCIAの鬼軍曹に育てられたスペシャリスト。
同じく、命を削るような体験をした者同士がぶつかり合う、緊迫したラストはドキドキさせられました。
主人公ミッチが、経験を積むにつけ、本来持っている人らしい優しさ、人情が現れてくるところもいいですね。
スパイ映画でありながら、かなりサスペンス的な要素が強い仕上がりになっています。
このような視点から、新しいスタイルのスパイ映画とも取れます。
しかし、私の場合は、どうしても007やミッションインポッシブルなどのイメージが強すぎるのか、ちょっと怖いというか、血が出過ぎです。
もともと、血の出る映画は苦手な私には辛いものがありました。
あの程度と思うかもしれませんが、あの程度でちょっと無理です。
やはり、どうしてもスパイ映画では、ハラハラ、ドキドキと共に、痛快なアクションと、小道具と、えっこの人が実はそうだったの的な要素を求めてしまいます。
この映画にも、もちろんあるのですが、どうもあの血が出るシーンが強烈で埋もれてしまいます。
最後の核爆発は、無理がありますね。
本当にあの程度で、収まるのか疑問です。
大体、核がらみの映画は爆発することなく、終わるので、そういう意味では新しい結末ですが、ちょっと「えっ」と思いました。
大体、ああいう自体に備えて、爆発を阻止するためのスペシャルチームも一緒にいるべきだしね。
核爆弾を確保し、海に捨てていっちょ上がりってちょっとね・・・
続編がありそうなので、スパイ映画好きなこともあり、期待を込めて評価を7にしました。