2.いやあ、面白いんです。これでカメラがまともだったら、とてもイイ作品だと思うんですけどね。上手じゃないというより、もしかしてフザけて撮ったんじゃないの、とすらいいたくなるシーンがいくつもあって、雑な印象を与えてしまうのが、残念。
歌っている女性の顔を、いくら何でもそこまでアップにして撮るか? ほとんどイヤガラセのようなドアップ。
それ以外にも、ムダにブレたりムダにボケたり、何を撮ったのかよくわからんショットが平気で使用されて、いかにも、手っ取り早く撮影しました感が、アリアリ。
こんなカメラだから、酒場に置かれたクマの剥製にもまるで迫力が無く、これはクマ自身の責任ではないでしょうなあ、きっと。
でも全部が全部ヒドい訳ではなくって、中盤、主人公が水筒バクダンで敵と対決する一瞬なんか、雑であれ何であれ、闇雲にカッチョいい。
主人公は何やらノラリクラリやってて、保安官と好対照。このノラリクラリの主人公が、いよいよクライマックスで戦いに参加するとなると、ヨッ待ってましたッ、てな感じ。意味ありげに登場するダイナマイトとか、意味ありげに置かれていた大砲なんかも炸裂して、大いに盛り上がります。
いやホント、すばらしい。