1.《ネタバレ》 ジャ・ジャンクー監督の魅力炸裂。
リアルな中国の描写とクセになる音楽。
ダンスシーンと、そこに流れる音楽は本作でもクセになる味わい。
ヤクザな男とその女。
男はヤクザな稼業なので危険にさらされる。
そこに居合わせたその女は、男を守るために銃を発砲し5年の刑務所行き。
服役している間、救ってあげたはずの男は一度も面会に訪れず、その女が出所する時も迎えに来なかった。
出所したその女は男の行方を追い、なんとか見つけだした。
しかし男は、その女が刑務所にいた間に別の女を作っていた。
その女は復縁を迫ったが断られ、失意の中故郷に戻った。
数年後、その故郷に車椅子に乗った男が現れる。
自分を捨てた男なのだから見捨てると思いきや、献身的に介抱し、男はなんとか歩けるまでに回復する。
しかし歩けるようになった男は再び、その女のもとを去った…
とまあ、男と女の関係を特に時系列をひねることなく、シンプルに描いただけの内容なのだが、何故だか心に残る作品だった。
理屈抜きにジャ・ジャンクー監督とは相性が良いらしい。