8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版

[ヨウカデシンダカイジュウノジュウニニチノモノガタリゲキジョウバン]
2020年上映時間:88分
平均点:6.00 / 10(Review 2人) (点数分布表示)
公開開始日(2020-07-31)
ドラマファンタジーモノクロ映画特撮ものモンスター映画ネットもの
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タイトル情報更新(2021-05-10)【イニシャルK】さん
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監督岩井俊二
キャスト斎藤工(男優)サトウタクミ
のん(女優)丸戸のん
武井壮(男優)オカモトソウ
穂志もえか(女優)もえかす
樋口真嗣(男優)樋口監督
原作樋口真嗣(原案)
脚本岩井俊二
音楽冬木透
岩井俊二(音楽プロデュース)
作曲細野晴臣「連れてってファンタァジェン」
編曲岩井俊二「連れてってファンタァジェン」
主題歌小泉今日子小泉今日子+ikire「連れてってファンタァジェン」
撮影岩井俊二(撮影監督)
美術岩井俊二(造形)
編集岩井俊二
あらすじ
カプセル怪獣を通販で購入し、成長過程を動画配信しているサトウタクミは、同じく通販で宇宙人を買った後輩・丸戸のん、コロナ禍で失業した先輩・オカモト、怪獣に詳しい知人・樋口監督たちとZOOM会話を繰り広げる毎日。コロナと戦ってくれるというカプセル怪獣、はたして期待通りに成長してくれるのだろうか・・・
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2.《ネタバレ》 電通案件といわれたワニと同類かと思わせる題名が事前の印象を悪くしている。
全体としては新型コロナウイルス感染症の脅威のもとで、映画業界と映画好きの人々を和ませ元気づける映画のようではある。当時の世相を反映した面もあるだろうが、登場人物とは生活環境が違っていたので(田舎住まいで普通に通勤)個人的に共感できるものはない。ただ医療関係者への感謝の言葉が出たのは特徴的だった。また当時は確かに、先に治療薬が普及してやがてワクチンが開発されるものだと思っていた。
元になったのが樋口真嗣氏の「カプセル怪獣計画」とのことで、昭和怪獣ネタが多いのはわかるが楽しめるというより煩わしい。要はアマビエと同じようなノリだったのだろうが、一般向け映画の体裁で得々と怪獣話をするのは大人気なく見える。
しかし屋外で怪獣が浮遊していたり踊ったりする映像は、意味不明だが悪くなかった。夜の路上を進んで行って、人知れず踊っていた連中にたまたま出会った感じの場面は好きだ。

物語的には、カプセル怪獣は結局人類の味方だったようで、意外に素朴で良心的な作りではあったらしい。しかしその後の現実の世界を見ていると、この機に乗じて社会不安と不満と不信を煽る連中だらけで人の良心など信じられなくなってしまい、みんながヒーローというメッセージが今となっては白々しく感じられる。だからどうしろともいえないのでいい方を変えると、この頃の月単位の期間限定で何とか成り立ち得た映画とはいえるかも知れないが、しかしそもそもこの当時でも「あなたのマスクも実はカプセル怪獣かもしれません」と言われれば失笑するしかなかったのではないか(メイドインどこの怪獣なのか、あるいはアベノ怪獣とでもいうつもりか)。
個人的には、東日本大震災後の原発事故の不安を扱った「青いソラ白い雲」(2011、金子修介監督)に匹敵する映画かと期待して見たわけだが、残念ながらそうでもなかった。見たタイミングも悪かったが。

ちなみに、あえて現時点の感覚で皮肉な見方をすると、この映画の「ペロリンガ」が昔のTV番組に出たペロリンガ星人と同じだとすれば、その善意を簡単に信じていいとは全く思えない。特定個人に利益供与して自陣営に取り込んだり、ワクチン提供で懐柔したりしていたようだが、実はもうすぐそこまで侵略軍が迫っていたと思うべきではないか。ネット通販で簡単に買えたというのもかなり怪しいが、そういう疑念を生じさせる意図まであったとすれば侮れない映画ではある(違うだろうが)。
かっぱ堰さん [ブルーレイ(邦画)] 5点(2021-07-24 08:06:37)
1.《ネタバレ》 現実と非現実、ドキュメンタリー感とファンタジー感とが良い具合に混ざり合い、ちょっと不思議な雰囲気に包まれた「令和版・ウルトラQ」とでも名付けたくなる映画でした。

ウルトラセブン世代が喜びそうな怪獣あるある、星人さんや宇宙留学等のギャグ、「こういう人、いるよなぁ~」的キャラの樋口監督、コロナ社会の象徴のようなオカモトなど、いろいろな要素を絶妙のバランスで調和させ、映画として成り立たせる岩井監督の手腕に驚かされました。
カプセル怪獣を軸とするストーリーを、動画やZOOMを使って表現しただけならただの退屈映画で終わっていたでしょうが、閑散とした都会の様子を映し出すドローン、ダンサーの幻想的な舞踏が加わり、イメージを決定づける音楽と、全体をモノクロに仕立てたことで、映画としてのクオリティが数段アップしたと思います。

テレビや新聞など「コロナで人々の生活や社会がこんなに大変になりました!」だけをクローズアップするマスコミに対し、「困ったよねー」と言いつつもZOOM会話を楽しんだり怪獣を育てたり、大変な状況でもそれなりに日常を楽しんでる人々を描いた本作の方が、よっぽどリアル感があるように思えました。
キアロスタミ監督「そして人生はつづく」の中で、大地震で家族も家も失った人がサッカーのW杯を見るためにアンテナを立てているシーンがありましたが、それと同様に「みんな大変だけど、四六時中うつむいているわけでもない」様子は、励まされたような気分になりました。

この映画、おそらく「全然おもしろくない」と感じる人も結構多いでしょうが、でも鑑賞の視点を少し変えれば、楽しめるポイントはたくさん発見できると思います。
ramoさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-05-09 15:45:55)
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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 6.00点
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200.00%
300.00%
400.00%
5150.00%
600.00%
7150.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

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