1.《ネタバレ》 エドワード・G・ロビンソン、ベティ・デイヴィス、ハンフリー・ボガート、ハリー・ケリーが織りなすボクシング+ギャング+ロマンスな物語。いかにもなメンツにベティ・デイヴィスがどう絡むのかが一番興味深いところで、持ち味の毒気は無いものの男前な人物を好演して劣らぬ存在感だったのは流石。阿漕なターキーにニックが堪忍袋の緒が切れて殴り込み共に果てるとの予感は。本作では「ニック、約束を守らんと裏切ったアンタが悪い。ターキーが殺意を抱くのも無理ないわ」という意外な展開。共に安定の好演ですが、最期の描かれ方に格の違いが表れていました。滲み出る悔しさを全力で表現するボギーがこの後数年で大スターになったのは納得するところです。