1.《ネタバレ》 完全フィクションの作品かと思いきや、セシボンは実在する音楽鑑賞室でした。『ツインフォリオ』も実在した音楽デュオでした。そのメンバーも一部は実在していたみたいでした。いろいろ驚きです。
驚きと言えば、2人の天才シンガーではなく、後から出てくる一般人のオ・グンテがまさかの主役ってのも少々意外。で、こいつがヒロインとくっつくんかーい、というのがこの映画のミソなんでしょう。いや、完全わき役臭漂うこの人が中心人物でしたってのはちょっと斬新かもしれないです。
で、セシボンを結成するまで。そしてヒロインと徐々に親密になっていくまで。この辺りはサクセスストーリーのノリで面白かったのですが、そこから先が少々タルい。ちょっと音楽も恋愛もダラダラしてきたなーってところで、急展開。
いやー、もっと頭からっぽにして見られるタイプの映画と思っていたので、なかなか切ない気分にさせられましたね。ただただ爽やかで甘酸っぱい青春サクセスストーリー、ではないのです。後味苦めです。
韓国映画にはもしかすると多いのかもしれませんが、この映画も過去と現在で役者が入れ替わります。私はこれが苦手で途端に感情移入しづらくなってしまいます。どー見ても同一人物に見えないんです。
それでも真相が明らかになったとき、いつの間にか自分も泣いていました。若干もたつく感じはあるものの、意外と名作かもしれないです。