1.《ネタバレ》 邦題を見ると只管エロティックな作品かと思えてしまいますが、寧ろ副題がほぼ原題直訳。決してコメディタッチのポルノではなく、セックスをきっかけに4人の大人たちが成長していく姿を描いたヒューマンドラマと受け止めました。
それが証拠と言う訳でもありませんが、全裸シーンは皆無、いや女子に至っては半裸シーンも無し。セックスシーンは勿論あるのですが、こちらも観客の性的興奮を狙ったものとは全く異なり、それぞれの抱えている問題や心の微妙な移ろいを表現する場となっています。
おそらくは低予算映画なのだとは思いますが、殆ど屋内のシーンのみで描かれているのは予算の都合ということではなくて、舞台劇のような展開で物語が進行して行くので屋外ロケは不要というところでしょうか。
尺の都合もあるのかヒューマンドラマとしてはあまり深味はないものの、4人を演じる役者さんたちがシンプルにそれぞれの個性を表現していて、爽やかな青春映画的な雰囲気もあります。
ラストシーン、二組のカップルはそれぞれにハッピーエンドで目出度し目出度しなのかな?と思いきや、それぞれこれからどんな道を歩んでいくのかとの含みを持たせた結び方も好感が持てました。もっとも、この作品に続編はないかとは思いますが…。
ある意味好ましく期待外れ?な作品に少々甘めの7点献上します。