2.《ネタバレ》 ワンシチュエーションのゾンビもの。
とにかくゾンビものが好きなんで見てみたんですが、なかなか良かったです。
前置きがほとんどなく、突然始まるゾンビパニック。すぐ本題に入るのが良い。
主人公は冴えない修理工。トイレの修理に来ただけかと思いきや、実はそうではないと後半わかる。なんかいろいろと事情がおありなのです。
思いつきのイロモノ作品かと思いきや、ちょっとドラマ性がある感じ。
それを良いととらえるか、不純物ととらえるかは人それぞれ。
個人的には序盤と終盤が面白い作品でした。
中盤がちょっと中だるみ。
実は二つ隣のトイレの個室に、もう一人生存者がいることが判明。この人が出てきてから、映画の大部分は会話劇にシフトしていきます。なんかずっと二人のとりとめのない会話を聞かされる。それどころじゃないでしょうに・・・。
なのでビジュアル的にも、ずっと壁の落書との会話が続くので若干飽きます。
ドラマ要素やコメディ要素がプラスにはたらくゾンビ映画は確かにあります。
でも今作ではその2つの要素が、明らかにテンポを悪くし、興を削いでしまっている感があります。
もともと短い映画ではありますが、正直この内容だったら60分くらいでも十分なのではと思ってしまいました。
突然人を驚かすような手法はとっていないので、そこは好感がもてます。
グロさもほどほどなので、ゾンビ初心者にはおススメかも。
ハラハラできるシーンがちょいちょいあるので、悪くはない。
終盤、いけ好かない女に、ウソの情報(半分は本当ですが)を流して、ゾンビが待ち構えるところへ誘導しちゃうのが好き。
そこで終われば、ちょっぴり爽快な気分で終われるラストで良かったのに、そこから電話ボックスまでは少々蛇足。
欲を出しちゃいましたね。