怪猫謎の三味線のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 カ行
 > 怪猫謎の三味線の口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

怪猫謎の三味線

[カイビョウナゾノシャミセン]
1938年
平均点:6.00 / 10(Review 1人) (点数分布表示)
公開開始日(1938-11-03)
ホラー時代劇モノクロ映画
新規登録(2023-01-04)【かっぱ堰】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督牛原虚彦
キャスト森静子(女優)常磐津文字春
森光子(女優)お喜代の妹お縫
寺島貢(男優)鰻かき勘助
尾上栄五郎(男優)大久保相模守
伴淳三郎(男優)平公
梅村蓉子(女優)お仙
嵐徳三郎(男優)常磐津伊勢太夫
製作新興キネマ(製作会社)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想】

別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
1.《ネタバレ》 戦前の古い映画だが無声映画ではなく台詞も音楽も入っている。
江戸の芝居小屋(中村座とのこと)をめぐる復讐談で、劇場付きの三味線奏者や役者、及びこれに関わる武家の人々が登場する。昭和に入ってからの映画だが、現代で見る時代劇よりは本物に近い江戸文化に触れた気にさせるところがある。

怪猫といえば、役者の扮した化け猫が出て恨む相手を取り殺すのかと思うが、この映画ではそういう化け猫は出ない。復讐の主体は人であり、公演中の舞台上で憎むべき相手に復讐(仇討ち)する場面がクライマックスになる。
化け猫というより題名の三味線が物語の進行に関わっており、怪しい因縁のある三味線が一度失われてから方々を転々として、最後に本来あるべき場所に戻ってから復讐に参加する展開になる。なお三味線というのはネコの皮を使うことから、皮を取られたネコの怨念が籠っていたりするのではないかと昔から思っていたが、この映画では三味線奏者が愛猫の形見にするため愛用の三味線をあえて張り替えたとのことで、なるほどそういう考え方もあるかと思った。
特殊効果としては当時なりの技術だが、二重露光か何かで半透明の手が三味線を掴もうとする映像は悪くなかった。また幽霊と話したと思っていたら実は眠っていて目が覚めた、という場面は夢オチのようだったが、やたら生々しい心霊現象よりは奥ゆかしく見える。
ユーモラスな場面もあり、怪しい三味線を捨てようと思った人物が、なかなか捨てられずに途方に暮れた様子は微妙に笑わせる。また広間にいた人々が、あっちを向けと大名に言われて一斉にあっちを向いた場面も笑いを狙っていたかも知れない。
困ったのは終盤の部分が映像表現だけではわかりにくいことだったが、ラストの場面の天気を見れば明らかにハッピーエンドなのでまあいいかという感じだった。

人物関係では、後に「日本のおかあさん」と言われた森光子という役者の18歳頃(1920年生まれとして)の姿が見られるのは注目点である。絶世の美女でもないが役柄にふさわしく可憐で可愛らしく、まだ若いのに台詞も動きもちゃんとした印象で、昔の役者はさすが違うと思わされた。また劇中の三味線弾きの男(常磐津清二郎)に対し、その同門の女性(常磐津文字春)は秘めた思いがあったようでいて不明瞭なまま終わったようなのは変だったが、ちなみにこの役者2人(浅香新八郎・森静子)はこの時点で夫婦だったらしい。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 6点(2023-01-14 14:42:20)
別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 6.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
61100.00%
700.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS