1.《ネタバレ》 主人公は意志弱過ぎな上に基本身勝手過ぎ。親友(悪友)もどうしようもない人物に描かれ過ぎていてどちらにも感情移入は出来ませんでした。更にはヒロインもイマイチと言うかどうでもいい感じ。
そんな訳で、本来は得体の知れないタクシードライバーからの逃避行をハラハラドキドキしながら観ていたいところですが、逆にタクシードライバーの方に声援を送りたくなるぐらいでした。
とりわけ面白くない訳ではない作品、と言うかツッコミどころも非常に多く(そもそもいくらスマホの位置情報があるからってタクシーが神出鬼没的に主人公を追跡出来過ぎ)、ある意味楽しめる作品なのですが、作り手は観客がタクシードライバー側に付くと言う想定では作っていないだろうと思うと、何だかボタンの掛け違いのような気がしてなりません。結果オーライとも言えるかも知れませんが。
そして極めつけはまさかの仕置人誕生物語。想像だに出来ない展開とは将にこのことですね。あっけにとられてしまいました。ルーツは日本にまで遡ると言う飛躍。しかも、後継者には最低ヤローを選ぶという極悪人更生プログラムだったとは。ラストのタクシー(仕置人)大発生には声も出ませんでした。衝撃の展開にあまりにビックリしたので+1点です。