1.舞台劇の映画化のように見えますが映画オリジナル脚本のようです。うーん、残念ながら内容は保守的なアメリカ人のための物語という感じですね。会話の中ではインターネットやビデオゲームの若者への悪影響が語られます。舞台となるのは教会の一室で部屋にはキリストの十字架が掲げられています。原題のMASSにはミサの意味もあるようです。この時点でこの映画はキリスト教的な罪の赦しの物語となるのだろうと予測できますし、実際そこから逸脱するような展開にはなりません。アメリカの銃乱射犯にはアジア系も多く見られ、アメリカの事例ではないのですがイスラム教徒が攻撃の対象になったこともあるのですが、この映画の加害者と被害者は白人のみです。今時安直な発送かもしれませんが、人種や宗教が異なる人物間の対立と和解の物語として構成していればキリスト教や白人の家庭問題という内側だけに留まらずにもう少し興味深い作品になれたと思います。