1.あのホラー映画の巨匠ルチオ・フルチが手がけたギャング映画と聞くと何かすごいゲテモノ映画が見られるんじゃないかと期待してしまうんですが、これが割と普通のギャング映画でしかなく逆にがっかりしちゃいました(笑)。冒頭のナポリの海を走るボートチェイスのシーンはいい感じで掴みはバッチリなのですが、他の映画で見られない光景はここぐらいであとはお話も主人公の復讐とギャングの抗争を描いただけのありきたりで陳腐なものです。主人公はあまり活躍しないので爽快感もないです。ゴア描写も確かに凝ってはいるんですが、今時ギャング映画ならこの程度珍しくないんじゃないかと思います。予告編のためにいくつか印象的なシーンを作ってあとは飽きない程度にテンポよく展開すればいいぐらいの軽いノリで作られた作品でしょうかね。昔のB級映画の感覚を味わう分には悪くない作品ですが、まあ今まで未公開だったのには納得です。