1.《ネタバレ》 全体的に色遣いが華やか。アメリアの18歳ファッション(女友だちも含めて)とか部屋とかパーティー会場だとか、所謂サイケと言うか2002年っぽくないな~、もうひと昔ふた昔前の色かな?と言うイメージですけれど、当時のスウェーデンってこんな感じだったのでしょうかね?
クルマに轢かれたショックでタイムスリップ&ループという仕掛けは目新しくないですし、何度も何度もやり直してもそこから抜け出せないというのも定番的。ただし、やり直せば結果は変わる(必ずしも良くはならない)んですけどね。それでも抜け出せない。じゃ、一体どうすれば?
割と早めに彼女は気付くんですけどね、幼馴染のフィオナの存在に。けれども正解は得られない。てか、自ら正解を遠ざけてるって感じ。その辺の二人の駆け引き的な部分がちょっとしっくり来なかった感じはします。もどかしいと言うか。ま、そこんところが本作の肝ですのでササっと進んじゃいけないのは解りますけれど。
誰だって後悔してることはいくつもあると思う(自分と他人を一緒にするなと言われそうですが)のです。肝心なのは自分中心の、自分にとって良くなることだけを考えた後悔ではなく、キチンと大切な人と向き合って、その人の身になって自らを戒めねばばいかんのだよ、ということなのでしょう。そんな当たり前のことを改めて指し示している作品だと思いました。
ラスト、アメリアとフィオナに芽生えた(思い出した?或いは気付いた?)のは真の友情なのかそれとも恋心なのか。傑作青春映画、ラブコメ作品とまでは言いませんが、観終わってみて思わずホロっとさせられる佳作でした。