1.《ネタバレ》 これは評価が難しい作品ですね。チェコという国の内情は知りませんが、この手法、逆に訴えられたりしなかったのでしょうか?もし本邦であれば、オトリ捜査の如き手法は許されるのでしょうか?そもそも論としてその辺りが気になって仕方ありませんでした。
内容的には言うまでもなく胸糞悪いエロオヤジの登場に次ぐ登場。予想通り過ぎる展開に驚きはありませんが、胸糞悪さは相当激しいものがあります。どう考えても性犯罪者のオンパレード。ラストに警察の対応がサラリと紹介されますが、是非に罰して欲しいと願うばかりです。
ただ、冒頭彼女らに主催側から示されるルールの中には、オヤジ側の反応を無理やり引き出すような所謂「挑発」的なものが含まれているような?特にフェイク画像を作成し相手に送るというのは明らかに法的問題があるのではないかと?
更には、果たして二千数百件のアクセスのうち何パーセントが犯罪行為を行ったのか?そこはデータとして必要ですね。途中唯一素顔で登場するイケメン好青年が女優たちや制作側の涙を誘いますが、彼のような普通の?常識的な?男性はどのくらいいたのか?更には女性はどのくらいいたのか?ドキュメンタリーを標榜する以上は最低限の統計データは必要だと思います。
センセーショナルなドキュメンタリーとして話題性はあったと思います。世の親たち、勿論ネット上で冒険する子どもたちの中には何も分らず何も知らないままの人々が多いことでしょう。その人たちへの警鐘としての価値はあると思います。が、このアプローチと纏め方が正解なのかどうか?疑問は尽きません。手放しで「良作」と言うべきではないように思えた次第です。