太陽に灼かれてのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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太陽に灼かれて

[タイヨウニヤカレテ]
Burnt By The Sun
(Utomlyonnye solntsem/Утомлённые солнцем)
1994年上映時間:136分
平均点:6.76 / 10(Review 21人) (点数分布表示)
ドラマラブストーリー実話ものロマンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2017-11-14)【イニシャルK】さん
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監督ニキータ・ミハルコフ
キャストオレグ・メンシコフ(男優)ドミトリ(ミーチャ)
インゲボルガ・ダクネイト(女優)マルーシャ
ニキータ・ミハルコフ(男優)コトフ大佐(セルゲイ)
ナージャ・ミハルコフ(女優)ナージャ
原作ニキータ・ミハルコフ(原案)
脚本ニキータ・ミハルコフ
音楽エドゥアルド・アルテミエフ
作曲ジャック・オッフェンバック喜歌劇「天国と地獄」より「カンカン」
製作ニキータ・ミハルコフ
配給日本ヘラルド
字幕翻訳清水馨(字幕翻訳)
あらすじ
1930年代のソ連。革命の英雄であるコトフ大佐は、避暑地で家族、親戚とともに過ごしていた。そこに一人の男が訪ねて来る。その男は、大佐の妻が昔、離れ離れになった恋人であった。それだけではなく、男には重大な秘密があった…。
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12
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21.《ネタバレ》 2023年の現在、問題大アリのロシアだが、
ロシア文化は嫌いじゃない。
ニキータミハルコフは、大好きな映画監督だ。

だが、本作で、ウクライナ侵攻を納得させるような文化の違いに気がついた。
スターリン政権下での諜報員と、かわいい女の子のやりとり。
(また、この子役が実にまぶしいくらいカワイイ)
それ自体は、まぁ面白い素材ではあるかな、とは思うが、
西側ではありえない文化表現だ。

それは、こんな鈍感な女性も子どもも、普通、他の国だったら映画でも描かれない。
どんな女性や子供でも、つきあう大人の影に敏感である。
それがヨーロッパやアメリカの映画文化だ。人間への信頼に根ざしている。
ロシアの諜報員は、自分の影すらも消せるくらい訓練されているのか?
何か意味そのものが分からない存在だ。

ミハルコフの映画は好きだ。
これからも観るだろう。
だが、少し残念な気持ちになった本作である。

後記
(レビュワーさんの一人が言っているように、チェーホフの現代版のつもりで、こんな映画になったのかもしれない。
それほどのチェーホフ好きってことかも・・ミハルコフは大好きな作家だ。そう信じよう・・)
トントさん [DVD(字幕)] 8点(2023-11-12 22:25:04)
20.《ネタバレ》 ロシアの田舎の映像は美しく雰囲気はとても良い。ただしメイン舞台となる家に登場人物が結構たくさんいるのだが彼らの関係がよくわからなかったり、彼らの日常みたいなやり取りが非常に長いので眠くなる。ソ連崩壊後まだ時間が浅い頃に公開されたので当時は過大評価されたのかもしれないと感じた。
クリプトポネさん [DVD(字幕)] 5点(2020-05-10 16:44:41)
19.《ネタバレ》 大粛清時代のロシアということでそれまでのコトフ大佐の栄華が一瞬で崩れ去る。
ロシアならではの雰囲気で面白いしなにより女の子がかわいいので最後まで見ることができる。
むしろ内容はほとんどない雰囲気映画。
もう一つ気になったのは実話ベースの作品なのかということ。
実話と書かれてるレビューサイトがあったのですが調べてみたけどフィクションだよね。
Dry-manさん [DVD(字幕)] 6点(2018-11-22 07:04:22)
18.雰囲気はとてもいいけど、
最後までのれなかった。
aimihcimuimさん [DVD(字幕)] 4点(2014-09-09 13:48:22)
17.前半の村ののどかな情景と後半のスターリン主義による緊迫感の対比が良い。スターリン批判は私の子どもの頃から聞いてはいたがやはり生々しい。ナージャがとてもかわいいく、監督が娘を映画に出したのもわかる。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 7点(2013-07-12 06:18:34)
16.《ネタバレ》 やばいです、こんなに切なく感情を揺さぶる映画とは知らずにみてしまいました。風景も、物語の進行も、音楽も、そして監督の末娘ナージャがまたかわいくて天才的な演技、悲しい物語ですがお勧めです。
HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-01-15 01:03:21)(良:1票)
15.チェーホフ的なものを現代史に応用してみました、って感じ。チェーホフの世界って「崩壊の予兆の上に立つ特権階級の不安」ってなもので、それはいつの時代にもある。うっすらと退屈に浸かったようなおしゃべりの中から、キラリキラリと緊張が見え隠れし出す。コップを持つ手首の傷、川辺にきらめくガラスのかけら。三角関係の緊張が高まったところで、政治が顔を出す。感情の過剰の世界から、感情の欠損の世界への一気の揺り戻し。表情はガスマスクで隠される。この監督は川が好きで、『機械じかけ…』では川に飛び込み、『ウルガ』ではトラックを落とした。今回は昔の恋人たちが落ちる。どれもこれもすべて楽園の最後の一日のメランコリー。ラストで火の玉はクレムリンへ消えていったのか、火の玉の代わりに浮かぶのはスターリン気球。こんな時代を描いても、チェーホフ的なるものは普遍性を持って生きるのだ。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-21 11:53:37)
14.《ネタバレ》 映画のタイトルや、前半のミハルコフ自らが演じる大佐と家族が田舎で平和に暮らす美しい風景からは想像もつかなかった後半のストーリー展開が衝撃でした。前半の平和な暮らしの描写の時間が長く、退屈に感じられるかもしれませんが、中盤から後半にかけてその平和な暮らしに時代の暗い影が忍び寄るあたりからどんどん物語に引き込まれていきます。それにしても娘役の女の子がミハルコフ監督の実の娘だったとは!その無邪気な可愛らしさが後半からラストにかけて一層物語に悲しさをもたらします。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-12-14 14:20:59)
13.ロシア人監督、ニキータ・ミハルコフによる1994年の作品。

主要人物“コトフ大佐”を監督自らが演じ、その娘役も監督の実の娘が演じた。
最初はその事実を知らないで観たので、父娘の自然で爽やかな演技に驚いたが、実の父娘なら確かにうなずける。

これがもし赤の他人同士だったら、この娘役を演じた天才子役にさぞ驚いたであろう。
しかし、それを考慮に入れたとしても、この子役の演技は素晴らしかった。

自分の中では、『ミツバチのささやき(1973)』や『都会のアリス(1973)』の子役に並ぶ、“ベスト オブ 天才子役”となった。

ストーリーが仮にどうであったとしても、この子役と父とのやりとりを観ているだけで、感動したに違いない。


尺についてだが、136分と少し長め。
しかも前半部分は、後半の悲劇との対象性を強調するが為に、村の穏やかで平和な日常をかなり時間をかけて描いている。

その為、観ていて少し退屈になってしまった。
ただ中盤からは、どんどん話に吸い込まれいった。

後半の悲劇性を体現する上で、前半の演出は必要だったのかもしれないが、後半が良かっただけに少しもったいないと私は感じた。

全体的にもう少しコンパクトなら、みんなに堂々と勧められる名作だったのだが、全体の長さがかなり観る者を選んでしまうだろう。

ゆっくりとした展開と130分を超える尺が気にならない「戦争悲劇・ヒューマン・ラブストーリー好き」の方に向いている作品だ。


それにしても、「平和な雰囲気」の前半部分と、「戦争の残酷さとシビアさを描いた」後半部分とのコントラストが衝撃的だった。

娘の知らない大人(戦争)の世界では、恨み辛みの中で悲劇が交錯する。
しかし、娘の目にはそこに登場する人々は悪人の様には映らないし、その裏で渦巻く悲劇など知る由もない。

その“陰と陽”、“裏と表”をうまく描ききった監督の手腕には驚きだ。
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-01 20:43:33)(良:1票)
12.《ネタバレ》 コトフ大佐と娘のふれあいが本物の親子のようで...って本物の親子だったんですね。それを聞いてちょっとほっとしました。あまりに自然で、あまりに”お父さん、だーい好き!”がひしひしと伝わってきて、これが演技だったらかえってこわいものがありますから。そんな本物の愛に満ちた前半部はまさに”幸せ”を映像化したような美しく楽しいシーンに溢れている。映画の冒頭では、ある男が1本の電話のあとに自殺を試みるが失敗。そしてその男がこの幸せな世界にやってくる。少しずつ、本当に少しずつ物語が動いてゆく。どこへ向かって動いてゆくのかは解からない。解かるのは最後。解かったときに、それまでの幸せな世界に時々顔を見せる時代の闇の象徴が蘇る。唐突なようでいて伏線はいたるところにあった。物語の動かし方がうまい!そしてある時代がもたらした不条理が痛切に描き出されている。(ネタバレが無いように書いたつもりでしたがじゅうぶんネタバレしてますね。)
R&Aさん 7点(2005-01-18 10:37:59)(良:1票)
11.ロシア映画は初めてですがこれは名作だと思います。話自体は非常にゆったり進みますが、最後まで退屈せずに見られました。前半部でコトフ大佐とその家族の生活が美しい風景の中で牧歌的に描かれ戦車や戦闘訓練すらも村人は淡々と捉えています。しかし、後半でミーチャの正体が明らかになるにつれ画面に緊張感が漂ってきました。劇中に登場する巨大な気球と火の玉(偽りの太陽)が彼らを陥れる政治の影のメタファーになっているのだと思います。前半で登場する運転手をラストに持ってくるのもそういったコントラストを明示しているのでしょう。ラストはいつまでも余韻を残します。前半部は役者の演技でまとめていますが、特にナージャは映画に明るさをもたらす意味で「都会のアリス」のアリス同様、魅力的なキャラクターでした。
マイカルシネマさん [ビデオ(字幕)] 9点(2004-12-15 17:01:13)(良:1票)
10.内容的には間違いなくしっかりした話であるはずなのですが、どうでもいいようなシーンを延々と展開させている部分があまりにも多いのが残念でした。前半のほのぼのとした雰囲気と、後半のじわじわ迫ってくる危険との対比は良かったです。
Oliasさん [DVD(字幕)] 5点(2004-11-14 14:12:42)
9.《ネタバレ》 第二次大戦を間近に控えた赤軍幹部大粛清の話ですよね。赤軍の幹部たちはなぜか大人しくスターリンに呼び出されるまま、そして殺害されていったそうです。文化大革命での劉少奇の境遇とだぶりますね。
Waffeさん 8点(2004-09-11 01:17:40)
8.《ネタバレ》 彼が仮面(?)をかぶってピアノを弾いてた時、何を感じてたんだろう。たんたんとした話運びと、あのまぶしいくらいの映像の明るさがラストのつらさを引き立てる。一番つらい結末がちょろっとテロップで流れるだけだけど、下手に映像で見せるよりもなんて効果的なんだろうと感心した。見た瞬間は印象は特に強くないけど、余韻の長さでは最強。
こちさん 9点(2004-03-15 22:30:01)(良:1票)
7.牧歌的な前半とは対照的に、後半一気に収束されていく権力に圧殺されていく人間たちの肖像。われわれの世界はのんきだが、ある条件下ではこういうことも出来るのが人間、ということでもある。
虚学図書之介さん 6点(2004-03-09 19:57:59)
6.《ネタバレ》 緑美しいロシアの田園地帯の風景とは裏腹に、物語は徐々に重苦しさを増し、救いのないラストへと進んでいく。ミハルコフ監督自身が主演し、監督の実の末娘も現実と同じ娘役で出演しているが、まさに天才子役というべき素晴らしさ。その純真無垢で天使のような存在が、逆に二人の男の悲しさを際立たせている。ミーシャが、昔話の形を借りて過去を語るシーンと、最後に自殺するシーンに登場する小さな太陽は、秘密警察となった彼の心に残された真実や愛の象徴だろうか?哀しげなテーマ曲が耳について離れない傑作。やや叙情に流され気味なことと、前半が若干冗長なことが残念。
眠い悪魔さん 6点(2004-03-02 00:47:27)(良:1票)
5.ストーリーが平坦で、インパクトに欠ける。最後都合よく気球があがるところはギャクかと思った。
東京50km圏道路地図さん 3点(2004-02-13 02:27:43)
4.恋愛映画だとばかり思って見始めたが、最後の展開に愕然とし、胸が悪くなった。実際にこのようなことがあったということは分かるし、前半と後半のコントラストの大きさが見る者の胸を打つというのも分かるが、しかし予備知識なしで見ると、後味の悪さのみが残る。
駆けてゆく雲さん 6点(2004-01-10 11:28:32)
3.この監督の映画ははずれがないようです。この作品も実にしっかりしています。実話のようですが、辛い話でもあります。是非ご覧下さい。
大木眠魚さん 8点(2003-05-27 01:13:02)(良:1票)
2.舞台はスターリン時代の大粛清下。なんともコテコテのロシア映画かと思いきや、期待以上に劇的で、ある意味とても屈折しています。美しい自然、人々の陽気さ、ナージャの無邪気さ、そしてあまりに穏やかな家族最後の日。。。
クロマスさん 7点(2003-02-01 16:37:09)
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【点数情報】

Review人数 21人
平均点数 6.76点
000.00%
100.00%
200.00%
314.76%
414.76%
529.52%
6523.81%
7523.81%
8314.29%
9419.05%
1000.00%

【アカデミー賞 情報】

1994年 67回
外国語映画賞 受賞 

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