25.なかなかの力作でしたね。 感想は…難しいですね。 東条英機がこんなに恰好よく描かれているのも意外だったし、他のレビューを覗いてみのですが、同じような感想も多く、賛否両論。 でも、一番印象に残ったのは、最後のインド人のナレーションで、要するに、勝った官軍が負けた賊軍を裁くこと事態、昔と変わっていないこと。 東条英機はヒトラーとは違い、南京やアメリカに対して「憎しみ」を持ったわけではないから、裁判で取り上げられても、犯罪を犯したという実感はないと思う。 中国皇帝の「フギ」でしたっけ。それから天皇陛下まで裁判に上がる、上がらないという話まで行くと、これはA級戦犯を置くしかないのかな…。 この映画だけの感想ですが、そんなふうに思いました。 でも、この映画「この物語は真実である」と絶対テロップに流してないところも気づきました。勿論「フィクション」とも言ってませんがね。 歴史を紐解いていくのは難しいことだと思います。 誰か一人の言ったことを信じるのは、とても危険だと思います 【クロエ】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-04-23 11:55:54) |
24.公開時は高校生だったのですが、従軍慰安婦も南京大虐殺もバリバリに信じていた当時の私は本作の内容に激しく憤り、「こんな映画は駄作に決まっている。死んでも観るものか」と固く心に誓ったものでした。当時の日本は私のような心境の人間が圧倒的多数を占めていたようで(表現者であるはずの山田洋二までが「プライド」上映禁止運動に参加するという異常事態)、2011年のDVD発売までの10数年間、本作は封印作品に近い扱いを受けていました。しかし時代は変わるもので、「日本って言うほどは悪くなかったんじゃ?」という疑念とともに本作はシレっと復活。かつては「死んでも観るか」と固く誓った私もアッサリ誓いを撤回し、死んでもどころか10年そこそこで本作を鑑賞するに至ったのでした。。。そうして鑑賞しての感想ですが、これがなかなか面白いのです。理由は簡単、題材が面白すぎるのです。弁護側が提示した3000もの証拠は理由もなく却下され、一方で歪曲や捏造に溢れる検察側の証拠はロクに検証もされずにどんどん通っていく。ならばと弁護側が検察側の矛盾点を追及しようとすると、「後で答える」との返答で終わらされてしまうという理不尽にも程がある魔女裁判が繰り広げられたわけですから、これをドラマにしてつまらないわけがありません。開始から2時間は時間を忘れるほど映画にのめり込みました。しかし、物語が裁判を離れ、東条英機やパール判事のプライドにフォーカスするラスト40分に入ると、映画は一気に息切れを起こします。東京裁判のみで突っ切ってしまえば面白かったのに、インド独立運動などを入れてしまったために視点が分散してしまったのです(そもそも本作はパール判事の伝記映画の企画だったわけですが…)。とはいえトータルでは満足度の高い作品であり、本作を頭ごなしに否定する人は自分の目で映画を観ていない人だと思います。「東条英機を擁護するなんて言語道断」と思う人も、映画を見れば意見が変わるはず。日本の側に非があるのなら検察側はその悪事を淡々と暴いていけばいいだけなのですが、実際の東京裁判では検察側が日本の悪をまともに立証できず、判事と検事の超絶連携プレイで7人を絞首刑にしたという法の精神完全無視の結末を迎えたわけです。なお、監督・脚本を務めた伊藤俊也氏は東映労組の戦闘的な委員長として知られたバリバリの左翼。左翼の目で評価しても東京裁判は狂っていたというわけです。 【ザ・チャンバラ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2012-02-25 05:36:09) |
23.東條さんは、日本人に、戦争に敗れはしたが、誇りだけは失うなと言っているようでした。東條さんのターンの時は、しびれました。映画としての評価は、低いですけど、歴史的価値は大きい作品だと思います。 【Yoshi】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2009-04-08 16:37:17) |
22.《ネタバレ》 日本人なら必ず観なければいけないと思います。日本人が東京裁判の呪縛から解き放たれた時に絶賛される日が来るでしょう。 【憲玉】さん [映画館(邦画)] 10点(2006-08-08 23:52:08) |
21.某スポンサー丸抱えによって製作されたこの映画。 法廷シーンで「本作」が弄する恣意的改竄・方便・歪曲の数々は、山田和夫「日本映画の歴史と現代」なり、木下昌明「映画と記憶」なり、「映画芸術No386」なりに詳しいので省く。 勿論、恣意的に再構築された虚構たる劇映画を真に受けるほど観客もウブでも愚かでもなかろうし、政治性よりも社会性よりも映画はまず映画として見られるべきであるのは云うまでもない。 冒頭の、焼け跡から東條家の庭のトマトへとパンするカメラなどは良しとしても、津川雅彦のグロテスクな表情芝居と、それを捉える仰角クロースアップが何よりも映画として醜悪であり、『裁かるゝジャンヌ』とは比ぶべくもない。 「闘う東條」という劇画をやりたいのなら徹底して劇画タッチを貫けばよいものを、一方ではパールのモノローグ、大鶴義丹の狂言回しと、主観と客観が中途半端に混交し、視点が拡散し、一貫しない。苦肉の戦略上、インドを無理矢理盛り込まざるを得ない関係から構成も自堕落となり、冗長である。 『女囚さそり』シリーズや『誘拐報道』の劇画タッチと、曖昧なリアリズム演出との致命的な齟齬、それは本作同様に実際の事件を題材とした近作『ロストクライム‐閃光‐』においても変わっていない。 【ユーカラ】さん [ビデオ(字幕)] 1点(2006-02-04 03:13:43) |
20.東京裁判をとても忠実に再現していますね。当時の実際の映像と見比べてみても、人の細かい動きまでよく再現してある。純粋に映画としても面白かったと思いますよ。そりゃあ東條さんも、軍人や首相の顔だけじゃない、父親や夫や祖父の顔があったわけですからね。人間としての東条英機を描けば戦争の美化だと言う人がいるんなら、もはや私の口から言う事は何もないけども。東京裁判自体も、今のような国際法たるものがその当時は存在しなかったわけで、第三者でなく戦勝国が裁く裁判が客観的で公平な裁判でありえるはずがなかろうに。でもどんなに不公平な裁判だろうと、日本はそれを受け入れたわけだから、今さらあれは茶番だと言って裁判をやり直せといういう事は出来ない。それは敗戦国として背負わなければならないものでしょう。だけどあの裁判はそういうものだったんだという事は、後世に伝えなければならない。その事実さえも口に出すだけで軍国主義者だと罵る人がいるのなら、やはり私の口から言う事は何もないけれどもね。井沢元彦氏がこの作品のタイトルがカタカナであることに不満を述べてたけど、私も同感ですね。それなりに格のある作品なんだから、こんな安っぽいタイトルじゃなくてもっといい題名があったでしょうに。 【あろえりーな】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-25 00:19:20) |
19.「負ける事は悪である」それを知らしめ、極東国際軍事裁判が戦勝国による私刑であったのを知るのにはそれなりによい映画だと言える。日本の都合だけを羅列したプロパガンダに近いという側面もあるが、それは他国の映画も同じでこういった映画の宿命と言える。しかし3時間は長い。疲れてしまった。 【雀返し】さん 7点(2004-11-23 18:45:26) |
18.かなり見応えのある映画でした。高校生の頃の自分だったら、途中でテープを窓から放っていたと思う。日本人なら見るべき映画ですが、まずは大東亜戦争に対する認識を新たにしなければ最後まで見られないだろうなと思う。いろいろと反発もあったでしょうが、やり遂げたスタッフや役者さんに感謝したい。が、大鶴義丹のエピソードはカットして、もっとパール判事に時間を割いてもらいたかったな。DVDにはなっていないようですが、日本映画史から抹殺される事のない様、願うばかり。 【リン】さん 7点(2004-11-15 19:38:11) |
17.作品的にはこの点数だが一度は見ておきたい映画であることは間違いない。東京裁判は勝者による裁判であるため一般的に本質的部分は見えていない。その本質的部分を見せてくれたのがまさにこの作品である。日本人はもっと誇りを持つべきであることを改めて自覚した。 【ゆきむら】さん 6点(2004-04-22 03:27:43) |
16.平均的日本映画ですね。wしかし、ムルデカと一緒で作ることに意義がある映画です。対米戦争に突き進んだ当時の首相としての敗戦の責任はとってもらう必要はあったかもしれないが、スケープゴートにされてしまったのは、あまりにも一軍人に対して失礼である。東条大将のご遺族に謝罪の意味もこめて、この映画は、出来の良し悪しは別に評価したい。 【Waffe】さん 5点(2004-04-06 10:59:39) |
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15.この映画の評価は政治的な思想に左右される面もあるはず。いろんな先入観をもって見てしまう映画でもある。だが、私はこの映画を評価する人もしない人も認めた上でこの点数とします。敗戦国が勝者によって一方的に裁かれる映画として、有名な「ニュルンベルク裁判」という映画があります。若きマクシミリアン・シェルが敗戦国ドイツの弁護士として戦犯の弁護にあたり、法廷で堂々と連合国の正義の欺まんを突く弁舌でアカデミーを取りました。見たのがずいぶん前なので、完全にはストーリーが思い出せないものの、一見ナチスを弁護するかのようなシェルの演技で、なぜユダヤ資本が支配するハリウッドの映画界でオスカーを取れたのか疑問でした。その疑問が「真実のマレーネ・ディートリッヒ」という映画を見て氷解した。ニュルンベルク~ではディートリッヒ扮するある女性(確か戦争未亡人)が「ドイツ一般市民はユダヤ人の虐殺を知っていたかどうか」という問いに、劇中では「もちろん知らなかった」と答えるのですが、撮影中にディートリッヒ本人はその台詞を言うのを当初拒否したというのです。しかし、共演の俳優が「ナチスと闘った君が言うから観客は(それを)信じるのだ」と諭したというのです。ドイツは赦されたわけです。歴史的事実、どのような国家的行為があったか詳細には知りません。だが、罪を受け入れ赦されることを「許された映画」だからこそ、シェルの弁舌が感動を呼び、ディートリッヒはドイツ人を免罪する台詞を述べる必要があったのではないでしょうか。かたや、この映画。きっと、観客が感じるべきものは、どこかできっと共通しているし、切り口や作りようによっては、思想に関係なく大勢の人々に感動を与えたはず。ですが、結果はこの通り。片方は歴史に残る名作であり、もう一作は政治的プロパガンダとの色眼鏡で見られる迷作です。邦画として歴史に名を残したとの評価も聞いたことはありません。戦争の被害と加害、政治的立場を超えて感動を呼ぶ内容であってほしかったが、そうではない。そこは日本国民のひとりとして残念でもあるし、恥ずかしくもあります。 【しまうま】さん 3点(2004-04-01 20:44:16) (良:1票) |
14.うーん。当然かなりの先入観もって見たが、想像以上に色んな意味でよくなかった(笑える場面はあったけど)。一定の政治的主張が丸ごと込められた映画なので、これを純粋に「映画として楽しめる」かどうかという基準で評価するのはなかなか難しいものがあるが…。作っている側も、そういう基準での評価は期待していないかもしれないなー。強いて言えば、第一に、作品プロパーとしては、学芸会である。第二に、製作者の表現行為としては、総合芸術たる映画の特性を生かしていない。第三に、その政治的主張自体に全く賛成出来ない(すみません)。これは単なる政治的プロパガンダの道具に映画を使っているだけでしかない。逆に「笑える映画」としてなら周りに薦められるかな。点数にするのは困難なのだけれど、笑える点を大きく評価して2点。 |
13.三時間に渡る長編映画。 でも、日本人なら一度は見ておくべきだと思う。東條英樹という言わば戦後「極悪人」とされた彼は、決してその通りの人物ではなかったと個人的には思う。ユダヤ人を助けた樋口少将を不問にしたのもこの東條英樹であるのは隠れた逸話である。 それにこれを見ると東京裁判がインチキな裁判であったかがわかる。 東京裁判を開いた、後の判事たちもこの裁判は誤りであった事を認めている。 ただ、東京裁判に欠かせないパール判事をもう少しクローズアップさせても良かったと思うが。 【カナン】さん 9点(2004-01-09 15:44:17) |
12.間違ってるか間違ってないかはおいといて非常に戦争というものを考える上で重要な作品。これはゆきゆきて神軍にも言えること。もちっと誇りもつべきなんだよな。自国に。今の日本人は謝りすぎ。 【とま】さん 9点(2004-01-05 14:46:40) |
11.東條英機を美化しすぎだと思います。評価の分かれるところですが、「東條上等兵」と揶揄されたり、戦陣訓の提唱者にあるまじきヘマをしたりといった側面もありました。個人的には、東條の魅力は新井白石のような実直な努力家であった点にあると思うのですが、そういった点をもう少しクローズアップして欲しかったところです。あと、大川周明との絡みは東京裁判におけるオアシスだと思うのですが、これもみたかったです。とはいえ東京裁判がメチャクチャな茶番だったという事実はきっちり伝えられているので、この点は良いと思います。 【malvinas】さん [映画館(字幕)] 6点(2003-10-18 23:49:16) |
10.《ネタバレ》 この映画は大東亜戦争終戦から現在まで我が国のA級戦争犯罪人と言われ続けている「東條英機」閣下にスポットを当てた非常に珍しい映画です。津川雅彦演じる東條閣下は多少太めですがうまく演じていたと思います。この映画では東京裁判がどのようなインチキ裁判だったのかがよくわかります。日本は悔しくも戦争に負けました、だからあのような一方的な判決を受けざるを得なかったのです。「勝てば官軍」ですね。もちろん、これは映画ですので多少の脚色はあるでしょうし100%正しいとは言いませんが真実に目を向けてください。敗れてもなお誇りを失う事無く圧倒的不利な状況の中、極東軍事インチキ裁判で日本を救う為、誇りを持って堂々と反論し、不当に処刑された愛国者「東條英機」は靖国の英霊となり今も日本を見守っているんです!彼らの尊い犠牲を無駄にしない為にも日本を良い国にしよう。P.S.日本は犯罪をする為に戦争を始めた訳じゃない。自存自衛の為にやむなく戦うハメになったんだ。こらアメリカ!ほっといても負ける状態の国にわざわざ原爆使って何十万人もの非戦闘員を虐殺しやがってよくも偉そうに物が言えるな!核を捨ててから言え! 【和魂洋才】さん 9点(2003-08-10 23:07:27) |
9.東条英機が国際法にも国内法にも触れていないのは事実であり、裁かれる要因となったのは、事後法である。そもそも、戦争をした責任を国の指導者はとる必要はない。ドイツでも謝ったとか言うけどそれはユダヤ人の無差別虐殺を謝っただけで、戦争を起こしたことなど謝ってもない。東条英機は無罪であることをここに主張する。 【映画大臣】さん 8点(2003-08-06 11:17:18) |
8.日本人を馬鹿にした映画だと思いました。様々な場面で日本に都合の良い発言だけをチョイスし、国家による戦争の犠牲になった内外の人々については無視でしょう。これを見て大東亜戦争を再評価しろと言われても。連合国軍の判事か誰かが、日本は間違っていないかもしれないとか言うとこがあったけど、アンタ聞いたんかいと思った。 【次郎丸三郎】さん 2点(2003-07-02 16:47:01) (良:2票) |
7.これはプロパガンダのために作られたものですから、映画と呼ぶにふさわしいものではありません。「映画っていいたくない作品」です。その意味では0点です。しかし、資金を湯水のように投入して思想を伝えようとすると、どんなフィルムになるか、というサンプルとして見ることに、まったく価値がないとは思いません。私にはそういう勉強になりました。よって、その価値に3点献上。 【おばちゃん】さん 3点(2003-06-22 11:22:12) (良:1票) |
6.ウインクの相田祥子が~とか思ってみてました。映画自体は想像していたとおりでした。 【omut】さん 2点(2003-06-17 15:34:33) |