仮面/ペルソナのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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仮面/ペルソナ

[カメンペルソナ]
Persona
1966年スウェーデン上映時間:82分
平均点:6.86 / 10(Review 7人) (点数分布表示)
公開開始日(1967-10-21)
ドラマモノクロ映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2014-08-11)【にじばぶ】さん
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監督イングマール・ベルイマン
キャストビビ・アンデショーン(女優)アルマ
リブ・ウルマン(女優)エリザベート
グンナール・ビョルンストランド(男優)
脚本イングマール・ベルイマン
撮影スヴェン・ニクヴィスト
製作イングマール・ベルイマン
配給ユナイテッド・アーチスツ
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7.《ネタバレ》 それでも終盤の前までは、それなりに理解はできた様な、というか。人間関係は多かれ少なかれ「与えること」と「与えられること」の相互作用である。言い換えれば、自己を「曝け出すこと」と他者を「受け容れること」のやり取り、とでも言うか。仮面を被り、黙して語らないのは、そのどちらをも(特に「曝け出すこと」を)拒絶するという行為に他ならない。と言うかソレは、他者が自分に「与える」のは勝手だが、それを受容もしないし、そして自らが「与える」ことは決してない、という態度でもって、あくまで他者に対して自分を優位に保ち続けよう、という行為の様にも思える。

そんなエリザベートを病身と看做す故に、むしろ明け透けに自分を曝け出してゆくアルマもまた、実は逆に「与える」ことで自分が優位に立っている気になっていた、様にも見える。そして、それが錯覚であったことに気づいたアルマの怒りと、それを嘲笑うかのようなエリザベートの笑いこそが、2人がその「仮面」を外した真実の一瞬でもあった様に感じられる。エリザベートはアルマの「仮面」を剥がすために全てを仕組んでいた様に見えたが、結果として自らも仮面の下の真の感情を垣間見せているのだ。率直にシーンの構造がややこしいとゆーか、否、奥深いとゆーか。

終盤はかなり抽象的な展開に陥り、結局全体を通してナニが言いたかったのか、ということまでは正直言って掴み切れなかった。「仮面」を被ることがもたらす安易な安らぎ、逆にそれを脱ぎ捨てることの困難さ…アルマは最後にエリザベートを否定し、自分がそうなることを拒絶するが、それがこの『仮面』という映画の結論か、その意図するところの真のテーマは何処に在るか…いずれ再見しよう。
Yuki2Invyさん [インターネット(字幕)] 7点(2020-12-03 00:13:09)
6.《ネタバレ》 演じるのが仕事の俳優と、自分を見失って日常を演じているような(仮面をつけてるような)状態の看護師とのやりとり。面白いのは、病人の俳優よりも看護師の方が病気が深刻だよ、といった設定。難解と評判であったので、身構えて観たが、そうでもなかった。やはり難解映画のナンバーワンは「去年マリエンバードで」ではないか、と個人的に思ってる。ベルイマンはツボを押さえると分かりやすい。(宗教が絡んだ映画は別)
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2017-02-21 11:54:12)
5.いかにもヘビーな音楽が、「この映画、難解だよ~」って、言ってますね。 
何もだからって身構えることはなくって、例えば、「ああ、この映画は、観ながらストーリーを追う必要はないんだな」、とか。 
でもやっぱりわかりにくいのは、主に二人の女性しか出てこないんだけど、この二人にあまり特徴的な差がなくって、最初観たとき、ちと混乱しました。ストーリー追わずに画面に集中、とか言いながら、この程度かよ、自分は。ま、髪の長い短いあたりを目印にして、かろうじて区別する。 
いや、混乱する理由はもうひとつあって、片方の女性は精神的な病で静養中の患者、もう片方の女性は看護婦、という立場なのに、看護婦の方がしきりに過去を語る。どっちがカウンセリング受けているんやら。 
いや、実際、この映画は、この二人を融合するように、いやむしろ一人の人物を分裂させたように描いているみたい。なーんてことは、本作についてもうアチコチにアレコレ書かれているので、そちらを読んでください。私にはよくわかりません。
ただ、ラストが近づくにつれ、二人のやりとりは、血をすするやらシバキ倒すやら、愛憎のイメージそのものと化していきます。んで、終盤はセリフがなくなり、よそよそしい空気の中、二人それぞれの姿が描かれる。
なんだかこれが、「映画の中へ帰っていく」というイメージ。では本作は、映画から飛び出してきた世界だったのか。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-04-04 21:04:00)
4.《ネタバレ》 イングマール・ベルイマンの代表作の一つ。
分かりやすいようで分かりにくい、面白いようで面白くない、何とも言えない鑑賞後感。

一度観ただけでは、その魅力を理解できそうもないが、もう一度観たいかと聞かれれば、答えはノー。

深層心理を描き、人間同士の心のぶつかり合い、心理的葛藤を描いていると思われるが、いまいち心に響かない。
いかんせん、全体的に暗すぎる。
『処女の泉』の様に、一瞬でも心奪われる美しさがあれば良いが、この作品にはそれが無い。
言ってみれば、救いようの無い世界。

映像的な独創性、音楽の効果的な使い方等、芸術的観点からみれば傑出した点も数多く見受けられるが、何度も観たい映画かどうかという観点において、私の中では高い評価を出しにくいのが正直なところ。

別に映画に対して娯楽性を求めてはいない。
ただ不快感を残す映画というものに、価値を見いだせない。

ベルイマンはこの映画に相当な力をこめたと感じる。
だが、観る者を意識して作ったかどうかという点において、疑問が残る。
芸術とは、利己的な自己表現のたまものなのかもしれないが、少なくとも私は、観る者を意識した映画を評価したい。
にじばぶさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-05 01:13:52)
3.《ネタバレ》 ベルイマンはもともとこの作品に「映画」というタイトルを考えていたが却下されたらしいのだが、言われてみれば一方が語り続け、もう一方が黙ってその語りを楽しむという構図は映画と観客そのものである。過去のベルイマン映画を模倣するように「奔放な夏」「情事」「堕胎」が思い出話として語られ、さらに「夫婦関係」「母性の欠如」が露呈され、ベトナム僧侶の焼身自殺のニュース映像やナチスSSと思われる男たちの前で手を上げる幼い少年の写真などはまさしく「沈黙する神」を象徴しており、極めつけは登場人物の名前が過去のベルイマン作品の登場人物の名前をつけられているという徹底ぶりをして映画が模倣されてゆく。意味なくカッコイイと思った実験性に富んだ冒頭部もフィルムのスタート部分が使われているし、少年の前に大画面と化した空間に人の顔がぼんやりと映し出されるシーンもやっぱり「映画」をモチーフにしている決定的シーンと言える。女優が観客となり現実と虚構が入れ替わる。これは経験をしていないのに経験をしたような気になる「映画」というものを映像で表現した映画である。たぶん。
R&Aさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-07-23 17:44:46)
2.《ネタバレ》 これを読んでいる人、この映画何だったんだ?って思って読んでいるでしょ。で、解説が欲しいでしょ。残念でした。私も分かったわけではありません。お役に立てずに申し訳ありません。でもね、映像で人間存在を表現しようとしているのだけは分かります。ただ、それを、ドッペルゲンガーよろしく、二人の人物の内面を混ぜて表現し、(混ぜることでに二者の同一と対比を表しているのでしょうか。それは結局人間存在の究極部分なのでしょうか)、しかも、夢と現実とが交錯し、さらに、映画自体にも、ストーリー外から作者のイメージの挿入がきたり、と、まぁ複雑。その複雑なところを味わうのが良いとも言えるんですが。最初は二人の人物の対比の映画かと思っていました。心を隠す人とさらけ出す人。しかし、ガラス事件から変わってきます。隠そうがさらけ出そうが、心の奥は同じだよって。二人の交錯が始まってきます。交錯させ、同化させるからこそ、同じだよって言ってるのかな。そういうことだ!と映像で迫ってきます。冒頭の意味不明なシークエンスの連続。これも映像の力で行きますよ、って監督の宣言じゃないのかな。心の奥底なんか映像にすれば、こんな映画になるでしょうよ。ほら、この映画以上に私たちの心の方が難解なんですから。
K-Youngさん [DVD(字幕)] 9点(2008-02-21 22:39:06)
1.飯田橋の佳作座で「真夜中のパーティー」と二本立てでやっていた。たしかホモ映画&レズ映画みたいな感じでの上映だったようで、友人がレズ映画だったのかと聴いてきた。初めて見たベルイマンは難解でした。
omutさん 5点(2003-06-17 14:52:55)
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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 6.86点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5114.29%
6228.57%
7228.57%
8114.29%
9114.29%
1000.00%

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