15.『ザッツ・エンターテインメント』(9点)でジュディ・ガーランドとディアナ・ダービン、当時の天才少女シンガーお二人の、MGM社との契約の顛末がライザ・ミネリから語られていましたね。確かにこのディアナ・ダ-ビンという少女、かなりアクが強いジュディよりも、一見万人受けするフェアで可憐な美しさ、口を開けば歌声もソプラノが上手くて耳に心地よい。ただ、ココロの奥に引っ掛からないというか、フックが足りないというか、後々まで引きずられるような魅力には欠けるような気が。それが今となっては映画史的に、この「オーケストラの少女」唯一作でしか、語られなくなった原因ではないかと思うんですが・・・。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 6点(2021-05-11 21:04:05) |
14.とにかくご都合が良すぎる。 しかも主人公の少女がモンスターすぎる。 タクシー代を踏み倒し、嘘をつきまくり、人の迷惑を考えない。 そして歌も心地良くはない。 私にはとことん合わない映画でした。 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 2点(2020-09-16 20:54:49) |
13.《ネタバレ》 イイですね~。観るなら、こんな映画を観たいですよね~。あり得ない話と一笑するのも野暮。せめて生きづらい世だもの、せめて映画を観るときは、顔がにやけてしまうような映画が観たいですよね~。面白い映画とは、こういうのを言うんでしょうね~。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2016-08-26 23:45:20) |
12.《ネタバレ》 いかにもアメリカ的な能天気な作品です。社会のどこかに眠っている本来なら輝く才能をもった人材が適材適所で活躍して人々賞賛を得ることができれば経済恐慌も不景気もなんのその、という考え方は本当にそうあってほしい理想です。結局、現実では大恐慌後のアメリカはルーズベルト大統領のさしがねで暗号を解読してあらかじめわかっていた日本軍による真珠湾攻撃看過して戦争へ突入することによって失業問題などを解決するしかなかったのですが。。。失業音楽家たちが大指揮者ストコフスキーの家に忍び込んで体当たりで演奏を披露してストコフスキーを否応なしにとりこにしてしまうというようなおとぎ話で何もかもうまくいけばいいですよね。この曲(リストの「狂詩曲(ラプソディー)第4番」)もパトリシアが最後に歌うヴェルディのオペラ「椿姫(ラ・トラヴィアータ)」のアリアも難曲中の難曲のようで、正式のコンサートマスターや声楽専門の教師なしに演奏したり歌ったりできるというのも正におとぎ話です。現実と正反対の夢を見させてくれた指揮者ストコフスキー(本人)とパトリシア役の女優さんに喝采! 【かわまり】さん [DVD(字幕)] 10点(2015-12-14 14:00:11) |
11.《ネタバレ》 タイトルですが、原題はどう見ても上手いとは思えないのですが、邦題にしてようやくマシなタイトルになったという所でしょうか。 そのタイトルにもなっている少女ですが、この子から光るものを見出せなかった、というか、デカすぎ。「あんな少女の言うことなんか…」という台詞が何度も出てきましたが、もう少しその台詞に見合うくらいの小さい女の子を起用すべきだったのではと思いました。 しかし、文部省推奨の映画というだけあって、あの少女のバイタリティは子供たちの手本となるほどのものだったと思いますし、困っている人を助け困難に直面しても挫折せず夢に向かって突き進んでハッピーエンドを迎えるストーリーは少々強引な部分もありますが、観ていてパワーをもらえるようなお話しと言えるでしょう。 父親役のアドルフ・マンジューも味のある良いお父さん役でハマっていましたが、ストコフスキーが本人役で自ら出演していて、自分としては初めて聞く名前でしたが、こちらの方に魅力を感じました。他の連中とは違い、少女が仕事の邪魔をしたりしても決して怒鳴り散らしたりするような事はせず優しく諭す姿も好感が持てますし、やはり彼が立っているだけで偉大な音楽家としての風格が出ていて、それが画面を締めているような印象さえ受けます。 結局、最後まで少女は数々の制止を振り切ってストコフスキーに直訴しますが、彼の自宅に楽団員全員を入れて階段と踊り場で演奏させるシーンは、どうやってあの大人数を入れたんだ?とかいう疑問も吹っ飛んでしまうくらいの圧巻のワンショットでしょう。 演奏の後、ストコフスキーが改心しオーケストラの指揮を執るようになるまでの過程が省かれていますが、そういう部分には目を瞑って観るべき作品なのだと思います。 【もっつぁれら】さん [映画館(吹替)] 6点(2012-08-07 21:44:42) |
10.《ネタバレ》 冒頭からストコフスキーが登場し、5分余りの堂々たる演奏(チャイコフスキーの交響曲第5番)、これだけでもクラシックファンの私には十分に引きつけられる。 映画は強引すぎるほどに都合の良い展開だけど、決して悪い話ではないし大変わかりやすい。1930年代というのは世界大恐慌で米国には失業者があふれていたことも背景になっている。また一方では楽団を支援したり、大金をかけて遊ぶ金持ちもいたということか。きっかけも金持ち同士のいたずらだし、お団子のようなビリヤードの玉や変な双眼鏡など笑える。 ジュディ・ガーランドより歌がうまかったというディアナ・ダービンの歌はさすが、彼女の歌と楽団設立の偉業により点数もおまけ。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-12-22 20:42:37) |
9.ディアナ・ダーヴィン演じる娘のパッツィが、とにかくうるさい。しかも、人の話を最後まで聞かないうえに、勝手に決めつけて後先を考えずに行動してしまう。こんな娘を持つ父親に同情を禁じ得ない。父親への愛情はたっぷりとあるようだが、この性格と相まって、かなり、うっとうしい。父親を演じるアドルフ・マンジューが時々みせる困惑の表情が、演技とはいえ泣かせる。これじゃあ、本当の事を言うのも、ちゅうちょするよ。しかし、この娘は、ストコフスキーも認めるほど歌はプロ級にうまい。この点は多少うらやましい。 【もがみとくない】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-24 14:23:12) |
|
8.《ネタバレ》 虚仮の一念で、がむしゃらに突き進み、結果オーライになるアメリカン・ドリームのひな型みたいな映画です。ちょっと上手くいきすぎじゃない?感を和らげるのは、この映画の場合は、ディアナ・ダービンの歌声と、ちょっとボサボサ頭のストコフスキー先生の指揮、そしてフィラデルフィア管の皆さまの演奏ですね。先生に号外が出るほどの経済効果があるかどうかは知りませんが、演技(地かも。)はなかなか達者でした。先生はグレタ・ガルボに求愛してフラれたそうですが、そのときも、あんな少ーし高飛車な態度だったんでしょうかね?あと、個人的には先生の指揮よりバッハのピアノ演奏の方が印象的でした。途中で止まって残念。 ダービン演じるパッツィのいいところ(?)は、周りの大人が足を引っ張りまくろうが、迷惑がられまくろうが、お構い無しに目的地へ突き進むところです。単純なストーリーがスピード感を増幅して、十分、今に通じます・・・つーか、失業楽団員ネタなら話は全然違いますが、最近アカデミー映画にありましたね(笑)。一般人の立場から観て、昔のアメリカンセレブはあんなだったのかな。と、少し苦笑しつつ、結局、パッツィの都合のいいように転がっていく展開が、爽快で楽しかったです。あと、フロスト氏のしょうもないイタズラが結構面白かったし、小粋なタクシーの運ちゃんが、とてもいい味でした。そして圧巻は、やっぱり最後のストコフスキー先生宅での交渉ですね。これは選曲が正解です。このせち辛い世の中だけど、8ドル40セントくらいなら、あんな粋な投資ができるかな。なんて、ちょっと元気をもらえるカンフル剤のような映画でした。それはそうとパッツィ、あなた学校は休暇中ですか? 【くなくな】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-29 15:37:11) |
7.レオポルド・ストコフスキーさんの凛々しい指揮姿とディアナ・ダービンさんの歌声にうっとり。 早口でまくし立てるパッツィ(ディアナさん)の勢い、とても気に入りました。 ちょっと無理があるなぁというストリーリーも、登場人物の魅力により、まぁ、こういうのもありかな?と思えてしまいます。 お父さん、マイケル、そしてタクシーの運転手さん、皆さんとてもチャーミング。 ディアナさんの歌声がもっと良い録音で残っていれば、素晴らしかったのに。 それだけが残念でした。 【たんぽぽ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-08-02 22:35:05) |
【耳】さん 6点(2004-11-15 17:50:55) |
5.古典的な映画はどうしても、評価を高くしがちですが、その辺をさっ引いて見ると、平和でストレートな時代がいいなあと思いました。でも、それだけだと物足りなかったりします。 【omut】さん 5点(2003-06-19 20:03:37) |
4.このビデオ家にあるんですよ。だから何回かみてる。クラシック音楽は嫌いじゃないんで(むしろ好きなほう?)そこそこ楽しめました。タクシーの運転手がいいよね。 【195】さん 7点(2003-03-09 02:37:37) |
3. こんなに世の中甘くはない、かもしれないが…。矢張りコレはディアナ・ダービンの可憐な歌声と世界的指揮者レオポルト・ストコフスキーのタクトを用いない独特の指揮ぶりとフィラデルフィア・オーケストラを一遍にまとめて観ることが出来る!超お得な音楽映画として鑑賞したい。ヘンリー・コスターの優しさに満ちた演出もグー。少女の父親を演じたアドルフ・マンジューは1920~30年代を代表する名優。 【へちょちょ】さん 8点(2003-01-01 00:42:30) |
2.主演のディアナ・ダーヴィン,ご健在という話を聞いたのは10年以上前だったでしょうか・・・。その後は,映画とはきっぱり切れたようで・・。妙な潔さを感じてしまいます。さて,古きよき時代を感じさせる本作ですが,オープニングのストコフスキーの指揮するチャイコフスキーのシンフォニーだけでも感涙ものでしたが,確かに【sayzin】さんの仰るように,多少(否かなり)の脳天気なストーリーですが,あの時代のもの,と割り切ってしまえば許せないでもありません。モーツァルトの「エクストゥラーテ・ユビラーテ(だったか?)」なんてなかなかでした。同じ頃に,当時の演奏家たちの名演を集めたオムニバス形式の「カーネギー・ホール」なんて作品もありましたが,どちらも,映像と音楽の一体感を如実に感じさせるものでした。 【koshi】さん 7点(2002-12-22 20:56:17) |
1.少女と言うにはちょっと年齢高めのパッツィーが繰り広げる、まるでチャン・イーモウ作品のヒロインのような思い込みと猪突猛進(往年のアメリカ映画は今以上に脳天気!)。個人的にはものすご~くうざったく感じましたが、このどこまでも毒気のない展開に、最後は不覚にも少しウルウルしてしまった記憶が…。もう少し展開を捻って、最高音質でリメイクしてくれれば気持ちいいでしょうねぇ。ということで、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2002-08-21 01:17:15) |