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旅芸人の記録

[タビゲイニンノキロク]
The Travelling Players
(O Thiassos)
1975年ギリシア上映時間:232分
平均点:6.67 / 10(Review 12人) (点数分布表示)
公開開始日(1979-08-11)
ドラマ戦争もの歴史もの実話もの
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タイトル情報更新(2015-05-12)【+】さん
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監督テオ・アンゲロプロス
キャストエヴァ・コタマニドゥ(女優)エレクトラ
脚本テオ・アンゲロプロス
撮影ヨルゴス・アルヴァニティス
配給フランス映画社
衣装ヨルゴス・パッツァス
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1
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12.《ネタバレ》 テオ・アンゲロプロスは「霧の中の風景」や「放送」は文句なしの傑作だと思うが、正直本作は言うほど傑作と呼べる映画だろうか。

確かに、素晴らしい映画だとは思う。 旅芸人の一座が時空を越えてギリシャの混乱期、戦争を交えた15年間を渡り歩くロード・ムービー。

戦争と密告で殺し合う一家の闘いはギャング映画のような壮絶さも感じるし、アンゲロプロスが危険をかいくぐって撮りあげたという鬼気迫る映像には敬意を表せざる負えない。

でも3時間50分は長すぎる。
dvdにしたって2時間チョイでようやくチェンジだ。それまでが大変だよ。

ところどころ楽しい大合唱や悲痛な場面があって胸に迫るものがあったが、あの馬鹿げた長回しは人を殺しにかかっているとしか思えない。

この映画のファンはこう言うだろう。
「感情移入やストーリーだけが映画じゃねんだよっ!」と。

だからって余りにロングショットで延々と撮るシーンが多すぎんだろうがあっ!!
アンゲロプロスにしたって「霧の中の風景」はロングとクローズのバランスが素晴らしかった。

だが、この映画は上映時間の長さに加えて戦争の悲惨さで心まで重くなる。
加えてカットが変わる事無く時代が変わるので、その辺で混乱をきたす人もいるだろう。

その混乱は旅一座が散々味わってきた苦しみでもあるし、この映画の殺人的な退屈さは、それを一緒に体験できるような感覚だ。

ラストの生き残った一座たちが、再び冒頭の駅に戻ってくるシーン。あの瞬間の言い知れぬ達成感・・・!あの瞬間を見るだけでもこの映画を見る価値はあるだろう。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 8点(2014-11-07 01:17:28)
11.《ネタバレ》 なんじゃあこりゃ!(優作モドキ風に)鬼才テオアンゲロゲロゲーロの傑作ということで、大森くんだりまでいったのに!まず、始めに。採点の2点は、長い期間かけて撮り貯めたフィルムと制作側の労力へ!しかし、なんなんですか、これha?まず、引っかかるのが、コレ”旅芸人”ですよね?出てる奴らそろいも揃って三文芝居。”芸人”の風上にも置けない。いや、唯の普通の連中うつしてるだけ。”長回し?”そう長回し!良くもまあ、これだけ、長いこと、飽きもせず、無意味な、風景、人、人のいる風景、背景、、、、そうです!”構図”です!監督が好きな構図のオンパレード!そりゃーいくらでも、いいショットあったでしょう!誰でもわかる。それがどうしたの?ただ、いい構図を撮したかっただけ。お話は?わかんない。というより、面白くない。たとえば旅一座が、公演の宣伝で、道端を練り歩きながら、”面白いお話だよ!明日から公演だよ!”と練歩く。もう、この時点でもう、面白い(楽しい!)旅芸人たちの舞台など、この映画で絶対に見ることができないことがわかる。どこかでおもろいことやったか?満足したか?旅芸人達が何か感動する芝居を見せたか?ってえの。芸がねえんだったら、”旅芸人の記録”ではなくて、”普通の人々の記録”でよい!なんか、いかにも芸術ですけん!なんだよなあ。しょっぱなのアコ-ディオンのこれみよがしな、安っぽい音から、ヤな雰囲気プンプン!イヤしかし!最後まで見てれば、きっと、なにかスゲーことが起こるはず!と最後までみたのに、、、、、何もねえじゃねえかよ!!!ほんとこういうのはムカ腹たつ!!!!、、、、、、いやいやチミチミ!そう気張らずに!、、、チミもギリシャ神話をちょーっと紐解いて、それからもういちど、、、、、、などと、老教授みたいなひとはおっしゃるかもしれない。。。。。。。いーや!俺は、判んないね!、こんなの!絶対!わかりたくもない!出演者にもお話にも撮り方にも”芸”がない。”芸術”ではない。芸のない芸人なんて、まるで俺のだいっきらいな”ロザンうじはら”みたい、、、、、。こんなの延々と映画館でながすくらいなら、友人宅で、友人おこさま総出演の”デジタルフォトフレーム”でもみていたほうが、少しは、目にも良いでしょう。(まる) 追加!やべえ!平均点下げちまった、、、、、 おまけにオレの駄文もクソ長い、、、、、、、、
男ザンパノさん [映画館(字幕)] 2点(2012-12-30 23:24:19)(笑:1票)
10.《ネタバレ》 この映画をスクリーンで観る事ができて本当に良かった。ラストショットで誰もが感じる徒労感の意味がビデオ鑑賞とスクリーンのそれではまるで違うから。観客席で自分は旅芸人一座と一緒になって激動の時代を生き抜いてきた、新しい世代に「命のバトン」を受け継ぐ事ができた、生きてて良かった!という感覚がわき出てきた。最初と最後のシチュエーションは同じだが、ラストの彼らは疲労困憊(これは映画館の観客もまたしかり)ではあるが明日への希望が見えた素晴らしい名場面ではないか。ギリシャ神話とその歴史に詳しければなお一層良さがわかったのに、と後悔の念を持ちつつこの点数にする。追記/監督アンゲロプロスはこの映画デビュー作から一貫して国家や宗教、人種を越えた人間の存在意義やそういった人々の真の拠り所が何なのか探求し続けた映像作家であったと思う。そんな彼の作品をもうスクリーンで観る事ができないのが残念だ。ご冥福をお祈りします。
Nbu2さん [映画館(字幕)] 9点(2012-02-05 15:23:57)
9.やはり、この監督とはすこぶる合わない。
なんでこんなに尺が長いのか。
退屈なだけのロングショットに何を感じればいいのか。
というか、内容はこれでいいのか?

映像は綺麗だけど、感銘を受けるほど綺麗なわけじゃなし。
辛いだけの4時間弱。
休日の半分を割いて観るには辛すぎる映画。

ただ唯一のインパクトは、「ヤクセンボーレ!」の掛け声と共に行進しながら唄う人達。
ヤクセンボーレ!
ヤクセンボーレ!

うーん・・
4時間弱、辛い映画を観て生まれた感想が「ヤクセンボーレ!」だけってのは、いかにも辛い。
にじばぶさん [DVD(字幕)] 1点(2009-06-08 02:16:42)
8.《ネタバレ》 こんな長尺なのに、なぜか、これまでの生涯で四度も見ている…しかも毎回発見がある。もうすばらしいとしか言いようのない映画です。
下の方も書かれていますが、ギリシア神話、あるいはギリシア悲劇のアトレウス家の物語を知っていないと、理解が十分出来ません。
そういう、鑑賞者の知識を試すような映画は、原則的にはあまり好きではありません。でも、これはありです。私が最初に見たのは大学生のころで、そのころ、まったく背景的な知識を持っていなかったのですが、ただひたすら圧倒され、もっとこの映画を理解したい、と思ったものでした。その後、ギリシア神話の知識を身につけ、偶然この映画と再会し、そのときのあらためての感動ときたらありませんでした。たぶん、そういう映画です。
まだまだ十分な理解が出来ているとは思いません。きっと何年かしたら、またこの映画を見るのでしょう。
それでいいのではないかと思ってます。
いのうえさん [ビデオ(字幕)] 9点(2007-09-02 15:09:48)(良:1票)
7.『霧の中の風景』は素直に素晴らしい!と思ったのですが、これはいくら何でも退屈すぎです。一種の回顧録として、こういう激動の時代を歩んできた人たちにとっては「分かる分かる」ということになるのでしょうが、如何せん無知な自分には難解すぎました。終始感動とは違う意味で大量の涙が溢れ出してきます。ただ観ていて長回しということを忘れさせるほどの長回し映像は素晴らしい。結局感想は「ヤクセンボーレ!」ということで。ただ単に自分の馬鹿さ加減を露呈しているだけのような気がしますが、4時間もの時間を費やしたからには何かしらレビューを書きたいのです(わがまま?)。
かんたーたさん [CS・衛星(字幕)] 3点(2005-05-29 11:22:51)(笑:1票)
6.4時間という時間を無駄にすることなく、この映画を見るには、次の三つのことが必要だと思います。、、1.1937年頃から1952年までのギリシア史の概略的知識、2. 「アガメムノン」の概略知識、3.映画の中で、誰がアガメムノンで、アイギストスで、エレクトラで、オレステスなのかという区別。、、、、特に配役は、最初は、誰が誰だかわからないはずです。映画の中でも、その名前を呼ばれるのはオレステスだけですし、、、。しかし、例えば、最初の方のシーンで、椅子の上で、「父よ世界はなぜかくも美しい」を歌うのはアイギストスであるというのがわからないと、どんどん退屈になってしまいかねません。、、、、また最初の出だしが1952年で、そこにはアガメムノンもアイギストスもいないけど、一番最後のシーンは1939年で、アガメムノンもアイギストスも揃っているということも、一度見ただけではわかるはずもありません。、、、、、、以上、1.2.3を踏まえつつ、これが1975年の作品であること、つまりギリシアは軍政下にあり、ヨーロッパではユーロ・コミュニズムが登場した頃であることを考慮して、見たあとの感想は、、、、、、演劇的空間(=長まわし)を、あまりに見事に映像に表現した作品。そしてなんという歴史やリアリティの存在構造についての卓見!!、、、、比喩的に言えば、消費者である我々が、リンゴ農家にとってリンゴがどのような存在であるかを知るには、別のものでリンゴを象徴させるか、リンゴ農家の日常を詳しく説明するか、いずれかになるわけで、物質としてのリンゴを提示するだけではうまく行かないわけです。何故って、リンゴを見せられると消費者としてのイメージが混入しちゃうからです。、、、、前者の象徴的な技法が、この映画では極めて有効に随所に使われ、そのおかげで、過去の出来事のリアリティに想像的に接することができると思います。(でも個人的には、いまのところ「ユリシーズの瞳」の方が好きです)
王の七つの森さん 10点(2005-03-06 13:17:36)
5.時間はこの人にとってあまり重要ではないのだろうか。いつも同じことが起きていた(場所)こそが彼にとって重要なのだと思う。記憶から思い出されるのは時間ではなくていつも場所である。時間の旅行が伝えているのは常に不変だった場所だ。ただの場所ではない。記憶としての場所と歴史としての場所が彼の映画ではいつも混在する。そしてここから人物は登場しているかのようだ。人物が、場所から発生しているというのは非常に重要な事で、というのも、アンゲロプロスが生み出す神話的空間の磁場によって時間を越えた普遍性が彼らに与えられるからだ。旅芸人たちには神話の人物名が与えられている。長い時間をかけてさえ、場所が創り出すギリシャ的なものは変わることがない。だが、それではまだ半分足りない。ギリシャはギリシャという場所であると同時にバルカン半島という場所に包まれている。ギリシャ的なものが内なる力だとすればバルカン半島は外力だろう。バルカン半島は民族同士の争いが絶えず、当然ギリシャも巻き込まれた。この辺の歴史は、もう何が何だか分からない。政権交代、内戦、外からの侵略、虐殺・・ひたすらにこれの繰り返し。この凄惨な歴史を語るためにはそれなりの語り手が必要だった。アンゲロプロスが旅芸人に託したもの。それはまさに吟遊詩人の役目だったのだろう。「ヤクセンボーレ!」と叫ぶあの曲の悲しみはもはや言葉で表現などできない。吟遊詩人でありながら、ギリシャ市民が味わった悲劇を彼らも当然味わっている。[DADA]さんが指摘するように遠景の長回しでゆっくり歩く彼らはギリシャの一般大衆でもあり、ここから彼の映画で重要な要素となる大衆と音楽の交差が見えてくる。こんなに贅沢で思索にも富んだ娯楽映画はない。最初に時間はあまり重要ではないと言ったが、例外が一つある。冒頭とラストのシーンだ。全く同じ構図で同じセリフなのにもかかわらず、見る側は全く違う印象でこのシーンを見つめることになる。4時間の長丁場がまるでこのシーンでの時間と空間の再会の為に用意されているのではないかという位の仕掛けだった。映画叙事詩の最高峰。
Qfwfqさん [映画館(字幕)] 10点(2005-03-03 12:32:13)(良:1票)
4.《ネタバレ》 とにかく長回しがスゴイ。ひとつのシーンの長回し時間もすごいですが、作品のほとんどが1シーン1ショットで成り立っている。セリフが異様なほど少ないので、映画の中の状況を語るにはやっぱりこの方法が一番なんだろうなと思いました。
自分が最も引きつけられたのは、空襲やゲリラ兵の襲撃などで劇が中断させられてもそのままカメラが回りつづけており、周囲の人たちの悲鳴や逃げまとう音だけが聞こえてくるシーン。異様なほどリアルでした。画面の奥で銃撃戦が繰り広げられている中で列をなして逃げるシーンもこれまたすごい迫力、リアルそのものですよ。
ただ、序盤から長回し長回しでストーリーが進行していき、どうも長回しで撮らなくてもよさそうな場面でも長回しが使われているところ(序盤で、テーブルで食事をしているとき、窓の風景にカメラが移動し再びテーブルにカメラが戻るところや、宿に到着し男女2人が劇中の名前で名を呼び合うシーンetc.)が多かったことがちょっと気になってしまいましたが、やっぱり素人の自分には難しすぎたのであまり語るのはやめます。いつかまた再鑑賞したとき(あと20~30年くらい(笑))の自分の成長を期待してこの点数に留めておきます。※
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 6点(2004-12-05 14:35:48)
3.現在の自分の能力では、よさが伝わらなかった。もちろんよい点もあるが、長まわしやロングショットなど、この映画の美徳となっている点についていけなかった。まず、ロングショットで、しかも暗い画面で、十数名もの人物を区別できない。人物が対峙する場面にセリフが無い。時折ひたすら長い一人語りがあるが、何を言っているのかよくわからない。ああ、なんて俺は理解力がないのだろうと頭を抱えた。。。見る前に、ギリシャの歴史や神話などの予備知識が必要なのかもしれないが、それはちょっと。。。「フィクションのドキュメンタリー叙事詩」というような感じを抱いた。
神谷玄次郎さん 4点(2004-02-22 17:18:10)
2.冒頭の長回し展開からもうグングン画面に惹きつけられる。ギリシャ神話のモチーフを散りばめた大感動巨編!映画館のシートは最悪だったけど、腰が痛いだの首が痛いだの言ってられないって、ホントに。
mimiさん 8点(2004-02-08 21:02:53)
1.たまたま映画館で出会った映画。5時間の超大作にもかかわらず最後まで眼が離せなかった。見終わった後、あまりの感動で暫く席を立てなかった。民族とかそんなものを超えた普遍的なテーマに出会ったような気がして...すいません、上手く言えないので観て下さい。
しぇんろんさん 10点(2002-11-01 23:28:40)
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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 6.67点
000.00%
118.33%
218.33%
318.33%
418.33%
500.00%
618.33%
700.00%
8216.67%
9216.67%
10325.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review2人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人
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